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殺るか殺られるか武器を手にしたJKたち  作者: 和(のどか)
第一章 戦場にされた街
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第6話 宇宙食にも感謝

 先生が必死に頼んだ。

 もしこのままシェルターに戻ることになれば餓死することは目に見えていた。


「わ、私たちは、二週間シェルターに避難していて食料がもう底をついてます!救助隊と連絡を取って頂くか、何処か安全な所に誘導をお願いします」


 軍はいまだに戦闘中、街に安全な所などない状況から私達はある約束をさせられ軍の私設に避難させてもらえた。


 大部屋に案内され説明を受けた。


 約束のまず1つ目は、この部屋から絶対に出ない事。

 そして二つ目はここで見た物や情報は一切口外しない事、もし口外すれば重い罪になると書面にサインをさせられた。


 なんとか助かったが、外から緊迫した緊張感が伝わってきた。


 そして警報が鳴った。


 警報とは別に音楽が流れた。

 兵士達の表情が険しくなり多くの兵士が戦場に向かった。


「ねぇ何か知らない曲が流れたよね?」


 二葉は気づいた。

「あの音楽はおそらく緊急の戦いの何かの合図の曲だと思うよ」


 所長が来た。


「ここは、戦場になる可能性があります!皆さん移動して頂きます!」


 この部屋に案内され一息付く間もなく、兵士の二人に案内され、全員大急ぎで移動がはじまった。

 地下通路を通って辿り着いた所は、大規模な格納庫だった。


 大きな部屋に案内されそこから出ないように指示をされた。


 食事のときはこの部屋から出て食堂に案内された。

 その食堂の食事にみんな大喜びした。


 聖奈ははしゃいだ。


「非常食じゃないのね!」


「宇宙食はもう食べたくないわね」


「ハルは、宇宙食を相当恨んでるね」


「そんな事はありませんん感謝してます」


 二葉が説明をした。


「兵士は体力勝負よ、それに栄養をしっかり考えて献立を考えてるわ」


「こんなまともな食事なんて夢みたい、栄養を考えた非常食とは、大違いね」


 食事の会話では、みんな街の事をあまり口にしなかった。

 話したところで誰も状況などわからないし、精神的疲労で喋る気力もなくなっていた。

 あるのは不安だけ、話しても不安が大きくなるような気がしていた。


 いい情報が来るのを待つしかなかった。


 環境が変わった事で、ストレスは少し改善されたが、外の戦場を見て自分たちもいつ死ぬのかの不安は高くなった。


「周りでは誰かが殺されてるのね」


「出撃命令が出るたびに誰かが死んでると思うと警報が嫌になるわね」


「兵士の人達は大変ね、殺し合いをして勝たなければいけないから」


「負ければ死ぬよね・・・」


「世界の何処かで戦争をしてるのはニュースで見てたけど自分達の街が戦争になるなんて思っもいなかったよ」


 私達には戦争の状況は何も教えてもらえず大人しくして待つしかなかった。


「待っていても、この戦場で日本が負けたら私達はどうなるの?」


 誰も何も言えなくなった。


 座間基地が壊滅状態になり、、街では多くの被害が出ている情報を知り、無事にここから救助される気がしなかった。


 警報と曲が流れると兵士の足音と緊張感が漂ってきた。

 格納庫の兵士も救援に向かうようだった。


 それから一週間がたった。


 格納庫の中で兵士の足音が、日に日に減ってる事に気づいていた。


 そして格納庫にいる全員を集めて所長は状況の説明をすることにした。


「相模原市にいた兵士は、ほぼ壊滅状態になり街は焼け野原になりました」


「兵士がほぼ全滅してるってこと!?」


 生徒たちに緊迫した空気が流れた。


 それよりもっと驚いたのは先生達だった。

 とっくに街は占領されていたと思っていたが、援軍が来ていたということに、だが、今は詳しい説明を求める立場ではないと思った。

 それより、そんな暇などはない自分たちの身に危険が近づいて来ている。


「この格納庫はまだ敵には見つかっていませんが、大がかりな敵の捜査があれば見つかるかもしれませんので覚悟をしておいてください」


 体育の講師が、所長に質問をした。


「覚悟というのは私達も殺されると言う事ですか?」


 生徒たちは不安な目で所長の言葉を待った。


 さすが体育会系の高橋、言葉を知らないから頭を使わずストレートに聞いたぞ、私達だってどうなるか本当の事を知りたい。


 所長が少し間をもって答えた。


「どうなるかわかりませんが敵が潜入しそうになった場合は降伏します!そのときは捕虜となるでしょう」


 生徒たちが騒ぎだした。


「捕虜って?私達牢屋に入れられるの?」


「だって何も悪い事してないのに?」


「私達は被害者よ、命を狙われて街は破壊されて今度は牢屋に入れられるの?」


 所長は咳払いをし終わりの挨拶をして部屋から出て行った。


 数日後、格納庫の警報の音がしないことと兵士の数がかなり減った事に気づいた。


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