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殺るか殺られるか武器を手にしたJKたち  作者: 和(のどか)
第一章 戦場にされた街
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第1話 育ち盛り

挿絵(By みてみん)遥香はるか


「遥香、朝よ!」


 眠っ・・・


 眠い目で時計を恐る恐る見ると現実逃避をしたくなった。

 もう一度布団を被って気持ちいい〜〜と思いながらも少しづつ現実に戻ってくる。


 どうしよう!?7時過ぎてる!!


 遅刻だな・・・遅刻ギリギリだと焦るけどこの時間だとあきらめてあせらなくなる。


 生理痛は先週使ったから今日はなんて言おう。


 朝食を食べながら考えよ・・・


 制服に着替えて二階の自分の部屋から一階の食卓にゆっくりと向かった。。


 慣れているとはいえ遅刻の言い訳は嫌なもの、まだ入学して三ヶ月しかたってないのに今日で6回目、中学の時よりペースがはやい。

 中学のときに言い訳で金縛りにあって遅刻しましたと言ったら先生が笑い出してお説教をまぬがれた事があったけどもうあれを使っても今の担任の森川先生は笑ってくれる気がしない。


 憂鬱だ。


 言い訳を考えてるうちに食卓についた。

 時間が過ぎるのが速い、余裕をもって食事が終わる前に言い訳を決めたいがいいのが浮かばないから素直に寝坊しましたと言おうか・・・


「おはよう・・・お母さん・・」


 食卓に行くとお父さんと弟のアキトはもういなかった。


「二人とももう行ったの!?」


「あなたが遅いのよ、お父さんもアキトも1時間前に行ったわよ」


「早っ!二人とも遅刻なんてしないよね」


 ホットコーヒーを飲みながらトーストとベーコンエッグを食べた。


「あなたは、ゆっくりね!遅刻ギリギリでもしっかり食べるのね」


「もう遅刻です!それに育ち盛りですから」


「おばあちゃんになっても育ち盛りかもしれないわね!」


「お母さんには口では勝てないよ」


 いつものありふれた何気ない会話。

 世界の何処かで戦争が起き、飢餓に苦しむ人たちの事を考えると私達は幸せな家族だと思う。


 最近、ニュースを見ると戦争の話がよく出てくるから不安になる。


 食事をしっかりとったけど言い訳が思いつかないから素直に寝坊しましたと言おう。


 たまには正直で素直な私。


「どうしたのニヤけて?」


「なんでもないよ、じゃあ行ってくるね!お母さん」


「今日は早く帰って来るのよ!」


「何かあるの?」


「今晩はスキヤキよ!」


「本当〜〜っ!今日は寄る所があるけど早く帰って来るから私が帰って来るまで待っててね!もし遅くなってもお肉は残しておいてね!」


「私は残しておきたいけどアキトは育ち盛りだからが食べちゃうかもね!」


「育ち盛りの早食いは嫌ね」


「遅いのも困るわね」


「も〜う、急いで帰って来るわよ!行って来まーす!」


 ゆっくりとバス停に向かった。


 相模原女子大学附属高校に通う一年生の二宮遥香。


 特別自慢する物が何もない街と私。

 街の事はあまり知られていないがよく言われる事は近くに座間基地があると言う事。


 座間基地があるところね!って言われても嬉しくないし、もっとお洒落な建造物とかがあればいいのに。


 ・・・基地があるというのは自慢にはならないしあまり言われたくない。


 最近、ニュースで戦争の話を耳にすると不安になる。

 この基地があることで何かこの街も巻き込まれるのではないかと。


 遠くの方に見えるバス停に人が並んでいるのが見えた。


 えっ!?バスかまだ来てないの!?


 そのときバスが止まるのが見えた。

 遥香は全力で走った。


 ハアハアハアハアッ・・・苦しい・・・


 ハアッハアッァァァァ・・・着いた!


 間に合った!。


 なんで全力で走らなくちゃいけなの・・・ハアハアハア・・・


「おっはよーハル!今日も元気かな?」


「オハヨー聖奈みな


「これだけ走れれば元気だね!」


 私の小学校からの友達の聖奈、特にやりたい事がなくこれといった夢もない、この学校を選んだのもやりたい事が見つからず、何をする為に自分は生まれて来たんだろうと考えているうちに中学の三年生になってしまった。


 考える暇もネタやきっかけなどもなく、この平凡な街から出ることも無く先生に勧められるままにこの学校に入学した。


 最初は附属高校だからそのまま相模原女子大学に進みやすいと思っていた。

 だけどよく考えたらこの街から出られないじゃない!


 それに女子高から女子大にいったらカッコイイ彼氏との出会いが無い・・・大学に入ったらサークルで頑張らないと・・・


 間違っても彼氏が軍の黒人というのは勘弁してほしい。

 でも白人だったら・・若き日のトム・クルーズみたいな人いるかな?


 人生逆転のチャンスとしてAKB関係のオーディションを受けてみようかと考えた事もあった。


 あそこなら可愛くなくても、歌があまりうまくなくても受かる可能性がある。

 そしてジャニーズの男の子と知り合うという作戦を考えたが、考えてるうちに日がどんどん過ぎて行った・・・


 キモイオタクとの握手会を笑顔で耐えれば・・・


 握手会の妄想をした。


「ハ、ハ、ハルさん、ぼ、ぼ、僕は、僕はハルさんのだ、だ、大ファンなんです〜っ!」

 と両手て花束を持ち渡してきた。


「ありがとう(笑顔)!」


 そして、指でハートの半分を作りオタクの作ったハートの半分とあわせてできたハートで写真を撮る。(キモイ)

 写真は記録として残るから最高の笑顔を崩さない。


 多分耐えられる。


 AKBのオーディションは誰にも言えないし、まして相談なんかしたら一生、聖奈の顔を普通に見れなくなる。


 絶対に内緒。


 聖奈も私の顔を見るたびに思い出し笑いするかもしれないし、AKB関係のアイドルの歌が流れるたびに私のオーディションの事を思い出すだろう。


 それに音楽は好きだけど、聴くのが好きで演奏をするわけではない


「何だハル、将来の夢がまだ見つからないのかい?」


「聖奈もやりたい事見つかってないでしょ?」


「こういうときは彼氏に相談したいけどここは女子校だから彼氏もできないし・・・どんどん年取るだけだね」


「聖奈の家の猫のネロは彼氏じゃないの?」


「そこまで根暗じゃないぞ!ネロはマブダチだ」


 話をしているとバスが急停止し、乗客は倒れそうになった。


「何でこんな所で止まるのよ」


「ねぇハル、あれ見て!」


「あれって!?」


 よく見ると街中のあちらこちらに大勢の兵士が見えた。


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