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廃墟の街

挿絵(By みてみん)


 ある日、突如この街が戦場になり、ここで戦っていた国防軍は壊滅状態になった。


 建物は、破壊され周りには死んだ兵士と市民の死体が散乱していた。

 平和な街が突如廃墟の街と化したが、それでも敵は攻撃の手を緩めなかった。


 巨大シェルターがいくつも破壊され、市民の行き場が無くなっていた。


 爆撃されたシェルターから抜け出した五人の学生が見たものは破壊された街だった。

 建物は崩れ落ち、電車や車が横転し、そして殺気に満ちた兵士が大勢いた。


「やべー、こっちに来るぞ!」


 学生たちは、大急ぎで隠れた。


「何だよ、この兵士の数は?」


「おいあれ見ろよ」


「あれって」


 白旗を持って兵士に近づいた人たちが銃弾を撃たれて殺されていった。

 降伏しても殺されることを知った市民は、身を隠して救助を待つしかなかった。


「ここが戦場になってもう1週間だぞ、まだ救助は来ないのか?」


「コイツら何なんだよ、民間人まで平気で殺してるぞ!こんなのは違法だろ!」


 周りには、銃弾で撃たれて倒れた兵士や市民、そして中には、まともに見られない死体まであった。


「救助なんて来れる状況じゃないってことか?」


「来るわけないだろ、戦争をしてるんだからそれにこれだけ敵がいたら来れないだろ」


「俺達を助けに来るくらいならその人員は、兵士として敵を倒す方へ回すだろうな」


「来るとしたら国防軍が来てあいつらとやり合うかだな」


 学生たちは死んで倒れてる兵士たちの武器を取った。


「もしなんかあったら撃つしかないな」


「兵士多いんだからこのマシンガンのほうがいいかもな」


「それよりこの街にいたら殺される可能性が高いぞ、どこか他の街に行ったほうがいいんじゃないかそれとも山にでもこもるか?」


「ああ、他の街か山、そのほうがいいかもな」


「じゃあアキトが決めろよ」


「何で俺が!?」


「みんなの意見がバラバラになったらどうにもならないだろ」


 山に行けば兵士の数が少ないし、いればすぐにわかるが毒ヘビに噛まれたらどうにもならない。


「できれば俺は、となりの街に行きたい、もし国防軍の兵士が見えたら救助を頼めるかもしれない」


「じゃあ街に行こう」


「それより山に行きたい奴ととなりの街に行きたい奴で別れたほうがいいんじゃないか」


「そうするか!じゃあ俺はアキトと一緒の街でいいや」


 他の三人もとなりの街に行く事にした。


「夜になったら行動しょう」


 商店街で必要な物を集めそして食料を持って行動に移した。


「みんな、別行動がよくなったら言ってくれ」


「どうした何故そんな事言うんだ」


「相模原女子大学の附属高校のあたりに行きたいんだ」


「アキトの姉ちゃんか行ってる高校だよな」


「ああ、悪いからみんなを付き合わせたく無いんだ」


「仮に生きていても街には敵の兵士がいるし市民の暴動に巻き込まれて・・・」


不味い事を言ってしまい言葉を止めた。


「ごめんアキト!」


「ああ俺もそう思う、もし生きてたらなって・・・だから俺に付き合う事はないからな」


「何言ってんだ付き合うぜ親友?」


 アキトは幼いときは、近所の子供達の中でも体が小さかった。

 いつも虐められて泣いてると姉のハルが助けに来た。


「こらーアキトを虐めるな!」


「お姉ちゃん僕強くなりたい、強くなったら僕がお姉ちゃんを守るからね!」


 泣きながら言った。

 それから空手を習い、今では、全国の中等部で優勝して空手二段になった。


 夜になり五人は、相模原女子大学附属高校に向かった。


「歩くとなるとかなり遠いな」


 だが、通り過ぎようとした街で敵の兵士と生き残った僅かな国防軍の兵士が戦っていた。


 周りには死んだ兵士だけではなく民間人の死体もあった。


 道を変えて兵士があまりいなそうな所を選んで進んだが、そこでも武器をもった民間人が戦っていた。

 敵の兵士は、武器をもたない市民も容赦なく殺していた。


 その近くで、お年寄りや子供が隠れて怯えていた。


「アキト!見るな急ごう!」


「ああ!」


 だが、アキトの目に入ったのは、家族や市民が殺され怯えてる子供達だった。


「見ちまったものはしょうがないだろ!」


 アキトは敵の兵士に向かっていきマシンガンをぶっ放した。

 そこにいた兵士たちを全滅させたが腕に敵が撃った弾がかすった。


「アキト、無事か?」


「ああ、大丈夫だかすり傷だ」


「かすり傷でよかったな、まともに当たったら手術なんてできないぞ」


「切り落として化膿しないように焼かれたくないよな」


 焼くか・・・スキヤキの予定だったなあの日の晩ご飯は


「ここにいては危険だ!朝になったら敵の兵士が襲ってくるかもしれない急ごうアキト!」


「この人達はこれからどうなるんだ」


「アキト、お前の言いたい事はわかるが、俺たちだけじゃどうしようもないんだ!永遠に助け続ける事はできないんだぞ!」


「殺しても殺しても次から次へと兵士が出てきやがる!ゴキブリより酷いな」


 五人は、そこから離れようとしたがアキトの目に映ったものは、兵士が子供に銃を向けている所だった。


 姉が弟をかばい盾になっていた。


「見ちまったものはしょうがないって言ってんだよ!」


 アキトが銃でその兵士を撃ったが、兵士もアキトを撃った。


「アキト〜〜〜〜っ!」


 仲間の四人がその兵士を一斉にマシンガンで撃った。


「死ねぇ〜~~~っ!」


 アキトが、倒れた。


 助けられた姉がアキトの所へ来た。


「お兄ちゃんありがとう!」


「ああ大丈夫か?」


「うん」


「弟をしっかり守ったな・偉い・ぞ・・・」


 その女の子の顔がハルの顔に見えた。


 姉さん・・・ごめん・・・


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