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霧の中で

欲しいもの

作者: 西の宮

産まれてきた時は ご飯が欲しくて泣いていた

2年後には お菓子が欲しくて泣いていた

あの洋服が欲しい!って 泣いたこともあった



園児の時には おもちゃをめぐって

男の子と取っくみあいの喧嘩をしては泣かされてた



サンタクロースが、欲しいプレゼントをくれなかった時も

あれが欲しかったのに!って泣いたっけ 



小学生になってからは スマホが欲しくて泣いていた

誰かとのつながりがないと つまらないんだもん



高校受験や 大学受験の時は 合格が欲しくて泣かされた

これからも、わたしは欲しいものが増えるたびに泣くのだろう



今でも 欲しいものはたくさんあるけど

不思議なことに幼い頃ほど


泣くほど欲しかったもの達が

どうしてあんなに欲しかったのか わからない



あの時のわたしにとっては それが全てだった

泣いてしまうほど わたしにとって大切だった



もちろん 今も欲しいものはある

ここでのレビューが欲しいんだろうって?

それも欲しい 


生きるのなら、やっぱりお金は欲しい 時間も欲しい 

欲しいものは 時間と共に増えていくので

欲には限りがないね



無欲な人に会えば すこしは わたしも変わるのだろうか?



人の縁とは不思議なもので 欲深いわたしには

欲の無い人間と会う縁も浅いみたい



これから先 どんな人生を過ごしても

最期には わたしが書いた 紙切れ1枚すら持っていけないのにね



いつか この魂を手放す時 わたしは欲も手放せるのだろうか?

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― 新着の感想 ―
無欲な人など、居ないと思うのです。 自分にとって欲の対象にないものを欲している人が、無欲に見えるだけかもしれません。 必要な栄養素を含んだ食物を、無意識のうちに体が欲するように、 心が必要とするモノ…
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