“俺！ 今度こそお前を裏切ったりしないから、もう一度！ 俺とやり直してくれないか？”
“俺！ 今度こそお前を裏切ったりしないから、もう一度！
俺とやり直してくれないか？”
・・・私は決して彼の事が嫌いで別れた訳じゃない！
彼が他の女性と浮気をしたから、別れただけだ。
そんな時、彼が私にこう言った。
正直！ 私の心は揺れ動く！
彼の事が心から嫌いになっていれば、簡単に彼の事はすっかり忘れて
他の男性を好きになれるのだろう。
でも？ まだ私の心には彼が居るし、彼との思い出が忘れられない。
私は昔からの女友達に相談すると、、、？
女友達は私にこう言ったわ。
『“絶対、やめといた方がいい！”』
『えぇ！？』
『“一度でも浮気する男はまた浮気するわよ！ それでもアンタはいいの？
何度裏切られるつもりなのよ！”』
『・・・で、でも？ もう彼は浮気はしないって、』
『男はいつだってそう言うの！ バカみたいに信じる気？』
『・・・・・・』
『アンタは昔からバカ真面目で、素直でいい子だけど！ そういうトコロ、
直した方がいいわよ！ 絶対にバカを見るから！』
『・・・で、でもさ、』
『“でもさじゃないから！ いい加減、目を冷ましたら？”』
『・・・・・・』
そんなの私が一番分かっている事だわ！
一度でも浮気をして裏切る男は、また同じ事をして裏切ると思う！
それでも私はどこかで、“彼を信じたかっただけ。”
だから周りはやめろと言っても、“私はまた彼とヨリを戻したの！”
何度反対されても、私はやっぱり彼とヨリを戻していたと思う。
それほど私は、彼がまだ好きだったのだろう。
『ありがとう。』
『えぇ！？ あぁ、ううん。』
『“今度こそ！ 俺がお前を幸せにするから！”』
『今度は、本当に信じていいの？』
『勿論だよ！』
『うん。』
・・・彼とヨリを戻して3ヶ月ぐらいは上手くいっていた。
何事もなくただただ幸せな時間を二人で共有し合っていたのに！
でも？ 3カ月を過ぎた頃から、“また彼の悪い癖が出始める！”
『最近、仕事が忙しいの？ 帰りが遅くない？』
『えぇ！？ ま、まあね、ごめん！ 今日も遅くなるから、先に寝てて！』
『・・・ううん、』
私は彼が嘘をついていると思っていた！
だから彼を尾行する事に決めたの！
この日、彼が仕事が遅くなると言った日、私は彼が会社から出てくるところ
をビルの陰からずっと見ていて、彼が仕事帰りに何処に行っているのか、
彼の後を着ける事に、、、。
そして彼があるマンションの中に入って行くのを目撃してしまう。
そう、彼はまた私に隠れて浮気してたのだ！
“もう二度は許さない！”
私はそのまま、彼が入った部屋の番号を押して部屋に彼以外に誰が居るの
かを確認する事にしたわ！
【ピーポーン】
『はーい！』
『そちらに、笹野健之さん居ますか？』
『・・・えぇ！？ どちら様ですか？』
『“笹野健之の今の彼女です。”』
『えぇ！？』
そして私は強引に彼女の部屋に入り、３人でどうしてこうなったのか？
彼に問いただす事になったわ！
『“今日は、仕事が残業で遅くなるって言ってなかったけ？”』
『・・・・・・』
『ワタシ、何も知らなくて！ 本当にすみません。』
『いいんです！ 全部、彼の責任ですから！』
『“彼女は居ないって言ってたから、付き合ったのに、、、！”』
『そうですよね、この男は直ぐにそう言うんです。』
『二股かけていたと分かった以上！ ワタシは彼と別れます。』
『ありがとうございます。私も彼とは別れます。』
『・・・ちょ、ちょっと待てよ！ 俺は二人共本当に心から好きで、』
『サイテーな男！』
『じゃあ、私はこれで！』
『・・・お、俺も一緒に帰るよ。』
『・・・・・・』
彼はその後、浮気相手の女性と別れたらしい。
浮気相手の女性はあの日、キッパリと彼とは縁を切っていたみたい！
そして私も、“一度ある事は二度ある“という意味がこの日で分かり、
彼とはキッパリと別れたわ。
“俺！ 今度こそお前を裏切ったりしないから、もう一度！
俺とやり直してくれないか？”
彼は“私との約束も守れないどうしようもない男だった。”
浮気はしない！ だからやり直してほしい！
口ばかりで、実行に移せないダメな男。
私はもう当分の間は、彼氏を作る気が起きなかった。
こんなダメな彼氏と付き合っていたら？ 他の男性も皆、
平気で浮気をする男に見えて仕方ないからだ！
“もう浮気男には懲り懲りだわ。”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
