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僕と初勝利と時々銀狼

「モード:マジック」


傘の取っ手部分が大きく変化して、宝石付きの魔法杖に変化した。


「んほーー!!キタキター!!」


宝物を見つけた様な嬉しさが込み上がる。

魔法だぜ!


「いくぜ!タランチュラ(?)」


杖を片手の平でクルッと1回転させて、カッコ良く持ち、呪文を言う。


「アイスアロー!」


そういうと杖の先端に4つの氷が形成され、すぐさま矢の様な形状に変化した。


杖の先端を蜘蛛に向けて心の中で引き金を引く様にイメージすると大きめなつららは蜘蛛目がけて飛んでいった。


ズドドッ!


キシャー


蜘蛛の爪や身体に突き刺さる。


効いてる効いてる!!


「今度は風よ!」


杖の宝石部分をギリギリ触れない様に、反対の手のひらで気を集中させる様な素振りをする。


「ウインドスラッシュ!」


今度は杖を横に振る。

空気の刃は蜘蛛目がけて飛んでいき、蜘蛛の足を3本切断した。


やべー!!

テンション高まってキター!!!!

魔法最強っしょ!?


足が切断され、思う様に立っていられなくなった蜘蛛に向かい、杖を向ける。


やっぱ最後はこれっしょ!?


「ファイヤーボール!」


杖の先端に炎の球体が現れ、気を練る様な真似をしていると出現した時より、少し大きくなった様に感じた。野球のボールからソフトボール位に。


杖から放たれた火球は蜘蛛めがけて飛んでいき、蜘蛛に当たると爆発した。炎は蜘蛛を包み込み、やがて蜘蛛は動かなくなった。


脳内でF〇の勝利ファンファーレを流しつつ、改めて周囲の捜索を開始する。



っていうかここ周辺の主だったのかな?

ショットガンで怯ませれたのが勝因だな。



辺りを捜索していたら、焼死した蜘蛛の身体が崩れ落ち、粉になり消えた。

その下には、紫色の小型マウス位な大きさの結晶と、爪が2つ置いてあった。


おっ!

もしかしてドロップアイテムってやつ!?

これはラッキー!!


何とかスーツのポケットにしまう。


切り株の近くに蜘蛛の糸に絡まる何かを見つけた。


様子を見ていると、犬?狼?それっぽい4足歩行の様な生物が、体中に糸が絡まりバタバタしていた。


ちょっと様子を見ていたら、向こうもこちらに気が付いたらしい。


「ぬっ!?貴様!?そこでなにをしておる!?これは見世物ではないぞ!!というか、早くここから去れ!!森の主であるアラクネが襲ってくるぞ」


糸に絡まりながらもこの犬?は凄んでいながら、僕に注意していた。


「あー。アラクネ?多分そいつは僕が倒したよ」


そういうと僕はさっき拾ったドロップアイテムを犬?に見せた。

余裕で犬?に返答をしているが、内心は{キエェェェァァァァァシャベッタァァァァァ}という状態であったが、悟られまいと強気で接する事とした。


「な、こんな非武装な人族がアラクネを倒したというのか!?信じられん」


うーむと考えているのだろうが、僕にとっては糸が取れずにクゥーンと泣いている犬にしか見えなかった。


「それで…君は何しているの?」


彼奴(きゃつ)の魔法糸が絡まって取れん。しかし、彼奴が死んだとなると、時期に糸が消滅するだろう」


話していると糸が徐々に透明になり消えていった。


「感謝するぞ。人族よ」


そういうと身体をブルブルと回転させて、毛並みを整えていた。

銀色に輝く毛並みは宝石の様だった。


「紹介が遅れてすまなんだ。ワシは犬狼族の上位腫で【銀狼】と呼ばれる者だ」


恰好付けているが、僕には凄さがわからなかったから、イマイチ迫力が伝わらなかった。


「銀狼っていう名前なの?」

素直に聞き返すと

 

「お主は驚かんのか!?世界広しと言えど、銀狼種ともなれば最速の獣として恐れられているのに」


逆に銀狼さんが驚いている。


「僕はこの世界に疎いからね。僕はヨシ。銀狼さんの名前は?」


話しながら握手の姿勢をとる。


銀狼は差し出された手をマジマジとみて、呆れた表情で話す


「世界に疎いとな。訳の分からん小僧じゃ。我には名は無い。好きに呼ぶがよい」


差し出した手がなんともみっともない状態であるが、そのままの状態を残しつつ


「じゃぁギン。ギンさんで!!」

「なんともありふれた名よな。まぁ悪い気はせんが」


ギンは前足をヨシの差し出した手に置く。


急に僕とギンの周りに魔法陣が出現して、淡い青色が辺りを包み込む。


「我の名はギン。銀狼種にして最速の獣。これよりヨシを主として仕える事を約束する」


ギンがそういうと淡い青がスカイブルーの色に変化する。

僕の左手の甲に魔法陣が出現し、六芒星に変化するとそのまま手の甲に紋章として定着。


「ふふ。これよりギンは主の剣となりましょう。助けてくれた礼じゃ」


そういうとギンの表情は柔らかく、すっ飛んでいきそうな程、尻尾を振り乱してた。


まったりペースでおなしゃす

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