僕と変化する傘と時々初めての戦い
『モード:シールド』
やっぱりシールドといったら、傘を開くよな
ワンタッチ部分を押して、傘を開く。
傘が開くと白く光った。
ん?
これはちゃんとシールドになってるのか?
などと思っていたら矢が飛んできていた。
「えぇぇい!!ままよぉぉ!!」
シールドを手前にかざすと
ガキィィィン!
おぉ!!
どう見てもビニールなのに金属音が鳴り、矢が僕のつま先近くに転がる。
「へ、へへへ。これで勝つる!!!」
シールドを展開しつつ、ゴブリンたちに向かっていく。
短剣を持ったゴブリンが飛びかかってきた。
「おりぁぁぁ」
ゴンッ!!
ギィッ!
シールドをゴブリンにぶつけて空中に浮き上がらせた。
『モード:ブレイド』
傘を閉じると青白い光を放ち、シールドから刀へ変化させる。
「だぁぁぁぁ」
空中から落ちていくゴブリンに当たる様に刀を振り抜くと、まるで豆腐を斬るが如くにスルッと斬れた。
真っ二つになったゴブリンの血しぶきを、思いっきり浴びて僕はこう思った。
クッセェェェ!!!
ゴブリンくっさ!!
血も緑なん!?
コイツら草でも食ってんのかよ!?
マジ無いわぁぁ
引くわぁぁ
ギィィ!?
ギャャ!?
残りのゴブリンどもが騒いでいる。
お前らもクセェのか!?
自分たちの臭さに驚いてるのか!?
ですよねぇー
ヤバイですよねー
目に染みる臭さですよねー
もうあれだよ。牛乳拭いた雑巾とシャツの生乾きを足して、4日位放置した臭いだわ。
ギャギィガ!
杖を持ったゴブリンの前に火の玉が作り出される
ゲッ!?
魔法かよ!?
『モード:シールド』
急いで傘のワンタッチを押してシールド展開する
シールドが展開した時には既に目の前に火の玉があった。
シールドが魔法耐性あるのか判らんが、頼むぞ!!
ドォン!
シールド中央に小さな黒煙が上がるが、キズ一つ付いていない状態であった。
シールド強っ!?
最強説浮上したな。
矢も魔法も耐えてしまうシールドを前面に展開させる。ビニール傘なので透明だからシールドで姿が見えなる事もない。
シールドで相手を叩きつける技ってあったよな。
なんだっけ?
まぁいいや
いっくぞぉ!
矢を射たれる前にゴブリンに向かってシールドをぶつけにいく。
「必殺!嘆○の壁!!」
ゴンッ!!
顔にヒットしたゴブリンが鼻血を出してよろめく。
からのぉぉ
『モード:ブレイド』
「爆発しろぉ!コ○モォォォ!」
素早く傘を閉じて刀を形成させて一閃!
ゲッ!?身長差でゴブリンの首跳んだ!
またクッサイ血が噴き出してるよ!
ばっちぃ。。。
残り3匹!
おっ!
マジかよ。チーム展開させてきやがった。
短剣持ってるゴブリン前衛に矢が中央。魔法が後衛か。。
ま、カ○シ先生でもあのスリーマンセルならそうするだろうな。
さて、向こうの展開が終わったんだ!こっちも新展開してみるか。
上手くいってくれよぉぉ!
『モード:ショットガン』
傘が赤白い光を放ち、ポンプアクション式ショットガンが形成される。
ガシャコン!
こりゃ気分は○ーミ○ーターだな。
デデンデ、デデン。
デデンデ、デデン。
「ソ○モンよ!私は帰ってきた!!」
ドゴォン!
うぉっ!
反動やべぇ!両腕しっかり固定しないと危ない!
今の一発で前衛は戦闘不能、弓は破壊出来たけどまだ動けるだろうな。魔法は軽症かな。
ガシャコン!
リロードをしてすかさず発砲。
ドゴォン!
よし!
弓使いは戦闘不能。
魔法使いも瀕死だな。
『モード:ブレイド』
僕はショットガンの持ち方から、刀の持ち方に変えると、傘の光も呼応して、刀へ変化させた。
「僕は、君が死ぬまで、斬ることを止めない」
スパッ!スパッ!
新緑を思わせる様な色の鮮血は、辺り一面を変えて、僕はその臭いにムセ返っていた...
観て頂いてありがとうございます。
更新頻度を早めにいけそう?