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異世界から来た男  作者: 関羽雲長
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クロス公爵からの手紙

親愛なる 商業都市ブランド領主 紫電 九紋竜士爵へ


都市の浮浪児や孤児の為に、養護施設を造り子供達を守り、スパランドなる施設を造り、その子供達に働く場所迄考えるとは、紫電は優秀な領主だったな、一度スパランドの視察を兼ねて、サラと商業都市ブランドを訪ねて見ようと思うが、良いかな近日中に訪問させて頂く。


ガラ国クロス公爵家 ジャック・クロス。


紫電:『大変だぁ 玄徳 どうしたら良い クロス公爵様の視察が有るんだけど 何処に泊まって貰う ん? あぁ 公邸に泊まって貰えば良いのか』

緋:『紫電様 だから公邸を小さく 造り変える前に 屋敷を構えた方が 良いと言ったでは無いですか』

茜:『私達 余り居ないのに です』

玄徳:『紫電様が 日頃から スパランドに泊まり 公邸に居ないからですよ』

紅:『木漏れ日亭が好き〜』

紫電:『公邸を小さくしてから 見に行ったかい』

緋:『いいえ 公邸には』

紫電:『セバスに 小さくなって楽出来ますて 本音か嫌味か分からない事を 言われた』

公邸は、三部屋有るから、公爵様とサラ様とお供の人達で、良いよね、僕達は、木漏れ日亭に泊まるから。

緋:『サラ様?』

サラ:『来たぞ 紫電 木漏れ日亭に 父と二部屋 予約を頼む』

紫電:『えぇ〜 サラ様 今手紙を受け取った所ですよ』

クロス公爵:『紫電君 すまんが 忍びの視察だから こんな格好でよろしくな』

紫電:『サラ様は ブランドでは超有名人ですから お忍びと言う訳には 行かないですよ』

緋:『普通に 冒険者として 木漏れ日亭に泊まる方が 良いのでは 無いでしょうか』

茜:『ライズさんには 変装は直ぐにばれる です』

紅:『忍者マスターの〜 紅の変装もばれた〜』

茜:『皆で お出掛け です』

紫電:『紅 茜 今日は何時もの部屋に男性一部屋 女性一部屋追加でお願いしますて 後でライズさんに伝えて来てくれる』

紅:『あいあい〜』

茜:『了解 です』

紫電:『先ずは 隣の養護施設に 表敬訪問しませんか』

クロス:『そうだな 子供達を守り育てる施設だったな』


緋:『公爵様 サラ様 こちらから』

紫電:『トーマス園長先生 マリラ副園長先生 レイチェル相談役先生 アン先生 こちらはお忍びで視察に来られた クロス公爵様と令嬢のサラ伯爵様です』

クロス:『すまんが暫く 見学をさせてくれ 子供達の落ち着きぐわいを見たい』

緋:『子供達 すっかり顔つきが 変わりました』

サラ:『随分穏やかな顔ね』

紫電:『園長先生始め 先生方の努力の賜物です』

紅:『皆 働き者〜』

クロス:『そうだ 3歳から5歳の子供が働きたいって 自主的に働いているって聞いたけど 本当かね紫電君』

茜:『ライズさんを皆が お父さんと思って お手伝いしたがるから です』

紅:『園長先生は〜 おじいちゃん〜 だから皆好き〜』

紫電:『家族の様な関係が とても良い様ですね』

クロス:『家族の様な関係か 難しいな それだけでは必ず落ち着ち付くとは 言え無いし』

紫電:『茜 紅 さっきのお使いを頼むよ』

紅:『わかった〜』

茜:『行って来ます です』

クロス:『ガラ国内でも 国営の養護施設を造れないか 王様に具申してみよう』

サラ:『次行かない』

クロス:『スパランドは 入いらないと 分からないから 泊まって行く予定で 来たんだよ』


スパランドの入口で、貴族の少年らしい若者が、スパランドの看板を見上げていた。

そこにお使いに来た茜と紅は、何をしているのかが、気になった。

茜:『どうした です』

紅:『入らないですか〜』

アルス:『こんな施設を考えて造った者は どんな人物なんだろう 一度会って 話しがして見たいものだ』

茜:『紫電に会いたいのですか です』

アルス:『この施設を造った者を 知っているのかい』

紅:『紫電だよ〜』

アルス:『何処にいるか 分かるかな』

茜:『すぐに来ると思う です』

紅:『サラ様と公爵様も〜 泊まってくって言ってた〜』

アルス:『サラが 来て居たのか サラと会わずに 紫電君に会えないかな』

茜:『私達で 紫電に伝えてあげる です』

紅:『だから〜 木漏れ日亭に〜 泊まって〜』

茜と紅が、受付にアルスを連れて行った。

茜:『ライズさん お客さん連れて来た です』

紅:『一名様御案内〜』

茜:『紫電から連絡 何時もの部屋と男性一部屋 女性一部屋追加で 御願いします です』

紅:『サラ様と公爵様〜 泊まるって〜』

ライズ:『分かったよ 茜と紅 ありがとな』

ライズ:『そちらの若様は 御泊まり入浴で 宜しいでしょうか 連泊の場合は 予定日数を御伺いします』

アルス:『三日の予定で頼む 長くなるなら追加も有る』

ライズ:『分かりました三日ですね 追加の予定も有るかもで 御伺いしました』

アルス:『すまないが サラや公爵と顔を合わさず 紫電君と話せる部屋をお願いしたい』

ライズ:『あ もしかして? アルス王子様ですか? 一階の左一番奥の部屋へどうぞ』

茜:『シークレットルーム です』

紅:『アルス様は王子様ですか〜』

茜と紅:『失礼しました です 敬礼です〜』

アルス:『僕が王子なのは 秘密でお願いします』

茜:『アルス様もお忍びなのですか です』

紅:『公爵様やサラ様と同じ〜』

その後、アルス様を残して、茜と紅は紫電に連絡の為、養護施設へ向かって行った。

養護施設から出て来た、公爵様と一緒に居る紫電に、王子様の事を話したい茜が、紫電の周りをうろうろして、緋に怒られていた。

紫電は【テレパシー】で、茜に何か有ったと問いかけた。

茜はアルス王子様が、サラ様と公爵様に秘密で、紫電に合いたがって居る事を伝えた。

紅はアルス王子様が、木漏れ日亭のシークレットルームで、待っている事を、追加して伝えた。

四人は、公爵様とサラ様に、気付かれ無い用に、スパランドの入口で、ライズさんに公爵様とサラ様の部屋の案内と、飲食スペースで接待の支度を頼んだ。

緋に公爵様とサラ様の世話を頼み、茜と紅にシークレットルームのアルス王子様に、会う為に顔つなぎを頼んだ。

紫電:『失礼します アルス王子様 紫電 九紋竜士爵です』

アルス:『君が スパランドを造った紫電君か 若いね 僕と同じ位かな』

紫電:『王子様が私の様な者に 秘密で会いたいとは どのような 御用件でしょうか』

アルス:『君と会って話をして見たかった これだけの設備を備えた施設を造った者と 浮浪児や孤児が自ら仕事をしている所を 見てみたかった』

アルス:『君はこのスパランドを どうやって考え付いたのだ』

紫電:『私の故郷に有る施設です 飲食スペースの軽食も 私の故郷の食べ物です』

アルス:『君は本当に正直者の様だな サラから聞いた通りの人物の様だ 頼む私の友人に成ってくれ』

紫電:『私が王子様の友人ですか 私は平民上がりですよ』

アルス:『君の正直な所が気に入った 君が異世界からの迷い人なのも サラから聞いている 施設の事を聞いたら 正直に自分の故郷の施設と 答えるだろう事も』

紫電:『サラ様から聞いていたなら なぜサラ様に秘密で会いたい等と 御連絡いただいたのですか』

アルス:『実は 無断で城を抜けて来た サラに知れると公爵に知れる 公爵に知れると王宮に知れる 厄介事に成らない様にな』

サラ:『もう ばれてますよ アルス』

アルス:『サラ』

紫電:『サラ様 何時気付きました』

サラ:『貴方だけ 居なく成ったら分かるわよ』

紫電:『そうか 茜と紅を先に 緋の所へ帰したのが 悪かったのか』

サラ:『緋だけじゃ 接待の場が持たないと 思ったんでしょうが でも逆に貴方だけが 居ない事が目立ってしまった』

紫電:『サラ様には まだまだ いたずらでは勝て無いか』

サラ:『いたずらって 戦略と言いなさい戦略と』

アルス:『それで紫電 君達四人は 私の友人に成ってくれるかい』

紫電:『私達四人で よろしければ 喜んで』

紫電:『緋 紅 茜 そこに居るんだろ クロス公爵様も』

クロス:『紫電には ばれていたか 三人を叱ら無いでくれよ』

紫電:『大丈夫です クロス公爵様』

緋:『アルス王子様 私達三人は見ての通り獣人ですが 友人と呼んでくれますか』

アルス:『茜と紅は 口約束を守り 私をサラに内緒で 紫電に引き合わせてくれた 緋は 私と紫電を二人っ切りで会わす為 サラと公爵を引き付ける役を 買ってくれたんだろう 既に私の友だよ』

アルス:『私が 気を許せる友は サラと君達四人位かな』

紫電:『有難う御座います』

アルス:『それから紫電 友の私を呼ぶ時は アルスと呼ぶように それだけは 譲れ無い』

紫電:『アルス様では駄目ですか』

アルス:『駄目だ 公式の場以外は 絶対にな』

サラ:『紫電 私も様無しで御願いね』

茜:『あはは 紫電と同じ事を言ってる です』

緋:『紫電様が言った事は 私が紫電様本人に 言った事ですよ』

紅:『紫電とアルスとサラの三人は〜 同じ事を言う〜』

紫電:『僕は緋には 様付けを許しましたよ 三人も同じ扱いだから 緋 取りなしてくれよ』

緋:『えぇ〜 私も 様付けは駄目なんですか〜』

緋:『アルス王子様 サラ伯爵様 御願いします どうか様付けで御容赦ください』

アルス:『分かったよ 緋だけは様付けで許したげよう』

サラ:『紫電は駄目よ』

紫電:『えぇ〜 そんな〜 僕も御願いしますよ 上司を呼びつけなんて』

サラ:『公式の場は大丈夫 肩書きで呼んで良いから』

アルス:『公式の場以外は 友だから名前だけで 呼ぶように』

紫電:『クロス公爵様 どうか取りなしてください』

クロス:『儂では どうにもならなん 諦めよ』

紫電:『わ 分かりました』


そんな事が有った後、飲食スペースで、軽く食事を取り、緋達や神狼の小狼達に出合った事を、アルス王子に話して、公爵と王子の三人で、スパを楽しんだ。

緋達もサラ様と四人で、スパを楽しんで居るだろう。

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