旅の移動と個人識別腕輪
紫電:『アルス様の呼び出しは 例の移動板の事だろうなぁ』
アルス:『やぁ 紫電 良く来てくれた 移動板の事だが』
紫電:『やっぱりその事でしたか 早く王宮にも設置しろって 事ですよね』
アルス:『その通り 町の散策に城を抜け出す為に 僕の部屋から街へ 頼む』
紫電:『駄目ですアルス様 街では無く九紋竜屋敷なら 緊急時の避難用として 御継ぎしますがどうしますか』
アイン:『儂らの部屋からも頼むぞ 紫電』
アルス:『父上 母上 クロス公爵 サラ 何時からそこに』
ノエル:『貴方の部屋に 紫電が入って直ぐによ』
アイン:『近衛騎士から お前が紫電を呼んだと 連絡が来たからな』
アルス:『はぁ〜 父上 何でもお見通しですね』
指定移動板の事を説明すると、移動板はA→B B→Cと一方通行の簡易タイプと、A→B B→A A→C C→Aと双方向に動けるマルチタイプ、二種類になります。
スパランドで、フロント右側から二階カウンターや、フロント左側から地下一階カウンターに、移動したのは一方通行の簡易タイプで誰でも使用出来ます。
マルチタイプは、起動キーが必要になります。
九紋竜商会の子供達は、名札を起動キーにして、ブランドのスパランドと王都のスパランドの往復のみ、移動出来ます。
商会幹部達は、腕輪に個人識別設定して、ブランドのスパランドと蔵屋と商会のブランド支店、王都のスパランドと商会の王都本店各階を、指定して移動します。
王家の三人の寝室、アイン様アルス様の執務室、ノエル様のサロン、拝謁室と謁見の間、クロス公爵の王都邸と九紋竜王都邸、ブランドの公邸と神狼山の祠にも、指定移動板を設置した。
王家の三人とクロス公爵の腕輪には、僕の考えでバリア、通信、ミラージュ機能を搭載した。
バリアの展開時間を少し長めにし、ミラージュで姿を隠して移動、最悪通信で連絡を貰えれば、僕のテレポートで緊急時に、救出出来る。
サラ様の腕輪は、緋達と同じ仕様でミラージュ機能はあえて組み込んで無い、イタズラに使いそうだったからだ。
小狼達の首輪も、僕達の腕輪と同じ機能を、埋め込んだ仕様になっている。
腕輪を常時着けて居ても、装飾品として可怪しく無いように、
王族のアイン様には金色、アルス様とノエル様には、銀色のカバーを後から着けた。




