竜の山(領主の苦悩)
紫電:『動か無いで』
紫電はライ侯爵の後ろへ【テレポート】した。
紫電:『事情をお聞かせ下さい 領主様』
ライ:『貴様は何者だ』
紫電:『侯爵様 私は(ガラ国の特殊外交官)クロス公爵家 家臣紫電 九紋竜男爵です』
緋:『侯爵婦人 ご子息も 動か無いで』
小狼:『皆様 紫電様が悪い様にはしませんので 事情をお聞かせ下さいませ』
ライ:『フェンリル(神狼)か』
紫電:『私は クロス公爵様より 竜の山の噴火を調査する様に言われ 山の調査に来ました』
紫電:『山の中復で 足に怪我を負われて 倒れていたフラ様は 救出しましたので御安心を』
ドラ:『フラは無事なの 良かった』
紫電:『フラ様は 王都の冒険者ギルドに居ます』
フドラ:『王都の冒険者ギルドにフラが』
小狼:『紫電様 皆様御理解出来た様ですので 落ち着いてお話が出来る所へ 移動しませんか』
紫電:『そうだな ブランドの公邸に移動するか ライ侯爵様 よろしいでしょうか 私は商業都市ブランドの 領主でも有りますので【テレポート】』
ライ:『ここは何処だ』
紫電:『ブランド公邸の執務室です 僕の個人スキルでお連れしました』
緋:『ライ侯爵様 ドラ様 フドラ様こちらへ お座り下さいませ』
ドラ:『貴方は 竜人族ですね 竜人族は まだこの国を 見捨てなかったのですね 何処に何処に一族は居るのですか?』
緋:『一族の事は判りません 私は小さい頃に 捨てられたので』
紅:『緋を いじめるは駄目〜』
茜:『緋は 私達のお姉ちゃん です』
ドラ:『貴方達は耳族の獣人ですね 竜人族の緋さんとは どういった関係ですか』
紫電:『彼女達は 産まれ着き上位職だった為 一族に能力を気味悪がられ置き去りにされ 奴隷として三人寄り添って 生きて来ました』
緋:『クロス公爵領で 紫電様に非道な前主人から 助けていただきました 紫電様の家族として サラ伯爵様を助けて クロス公爵領で テーブル伯爵のクーデターを阻止 クロス(侯爵)様の陞爵でクロス(公爵)様の奴隷解放後 クロス公爵様とサラ伯爵様から クロス領騎士爵を授かり クロス領特殊外交員に成り 紫電士爵様の従騎士に任命されました 』
紫電:『緋 君達は王様からガラ国の特殊外交員 ガラ国の士爵を叙爵した九紋竜三姉妹 僕達は九紋竜四兄妹だからね』
小狼:『紫電様 話しを元に戻しませんか』
紫電:『済まない 僕達の身の上話しに成ってしまった ライ様達の事情を聞かないと』
緋:『ライ様 竜の山に火竜が居なく成って七十年 火竜使いが産まれ無く成って百年と 聞いて仕舞いましたが』
ライ:『我等一族から 火竜使いが全く 産まれ無く成ってしまったんだ』
ドラ:『私達にも 火竜使いは産まれなかったの』
フドラ:『私は本来火竜使いとして 侯爵の地位と領地を継ぐ身だった 火竜使いのスキルも無く 竜騎士のスキルも無く』
ライ:『都市を守る 火竜が居ない上 噴火を偽装する 煙の発生装置の 調子も悪く成っている』
ライ:『隣の ワイ国のワイバーンライダーが 戦略を練って要ると 連絡も来ている』
紫電:『別に ワイ国がガラ国へ 進攻を開始するとか 戦線布告して来た 訳では無いですよね』
ライ:『攻撃されたら 手の打ちようが無い』
紫電:『だから僕達が ドラン領へ派遣されているんですけど』
緋:『紫電様は 特殊外交官ですので ワイ国へ外交に行ってくれますよ』
紫電:『特殊外交官に 任せてください』
ライ様家族とドランの領主公邸へ、【テレポート】移動してワイ国へ、向かっていった。




