コレは?
『バカセイジ!!誰にもこんな事された事ないのに!!』
俺だって女子とこんな密着したの初めてだっつーの!!ってかお前がしがみ付いて来たんだろ。
『見てたのッ!!?』
突然美雨が大声をあげた。
俺が困惑していると、『海美ねぇは見てたのかって聞いてんだよッ!!』と付け加えた。
俺は慌てて「み、見てないんじゃないかなぁー??」と言ったが、美雨の疑いの目はジッと俺を見つめ続けている。
"コンコン"という音に机を見ると、海美が紙をこちらに向けて伏し目がちに微笑んでいる。
『びっくりした…えっと…"私はなにも見てないよ"?…ってゼッタイ嘘じゃん!!バカっ!!セイジのヘンタイ!!』
「ヘンタイとは何だよ!!お前からしがみ付いて来たんだろっ?!」
『ボクがそんな事するわけないだろッ!!喜んでたクセに!!』
「はぁ?!別に喜んでなんか…そんなんいいだろ!!」
『ほーらッ、喜んでんじゃんヘンタイ!!』
「このヤロ…」
『あはははは♪』
俺は言葉を忘れ、お腹を抱えて笑う海美の姿に目を奪われた。
『何だよセイジっ、また"海美ねぇ"か??』
「いや…うん。」
なんだろう…この感覚。
海美の周りが明るくて、鮮やかで…なんか、こう…分かんないけど胸がクッとなるような…
俺は自分でもよく分からない感情に戸惑っていた。
小学生の頃に抱いていた恋心に似ている。だけどそれとも違う感情。
"ペシッ!!"
「痛って!!なにすんだよ!!」
『なにスケベ面してんだよばーか!!』
「スケベとは何だ…よ、この…」
…美雨がジッと海美の方を見つめていた。
その目は暫くしてゆっくりと下を向き、『セイジ…やっぱり、ちょっと海美ねぇと2人で話してもいいかな?』と小さな声が溢れた。




