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海の声  作者: 如月アル
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疑惑の解決

「美雨…今日なんであそこでお前を待ってたかだけど…」


美雨は何も言わず俺を睨み続けている。

海美は下を向いたまま俺の言葉を待っているようだった。


「海美に会わせようとしたんだ、俺。」


その瞬間、美雨が勢いよく立ち上がり、俺の肩を掴んだ。


『馬鹿言うなっ!!そんな訳でないだろ!!海美ねぇは…海美ねぇは!!』


「知ってるよ、その…死んじゃったんだろ…」


『勝手に殺すなっ!!死んでなんかない!!』


えっ?


俺はすぐに海美の方へと視線を向ける。


海美は…唖然とした表情でぽかんと口を開けたまま美雨を見つめている。

初めて見る海美の間抜け面だ…そんな事考えてる場合じゃない!!どういう事だ?!


『海美ねぇは今入院してんだよ!!意識が戻らなくて必死に頑張ってるんだ!!それを死んだとか…セイジ!!一回殴らせろッ!!』


そう言って美雨の平手が勢いよく上空へと上げられる。


「ちょっ!!ちょっと待て!!じゃぁ海美は生きてるって事か?!」


『そうだよ!!だからなんなんだ…ヨッ!!』


"ペシーンッ"


頬が痺れと熱に包まれ、俺はその身体を床へと叩きつけられた。

な…なんで俺が。


『あースッキリした。ほらセイジ、とりあえず起きてゴメンナサイだろ?言い訳はそれから聞いてやるッ。』


「ってぇー…このやろー…もういい!!お前ちょっと座ってろ!!お前に謝らせてやる。」


そう言って俺はダンボール箱の端を破り取ると、ペンを取り出し美雨の前に置いた。


「海美!!なんか言ってやってくれ!!」


『…このッ!!まだ懲りないのかッ!!』


「いいから黙って座ってろ!!」


『え…誠司くん?どうすれば…いいの?』


「なんでもいいからそこに書いてやってくれよ。」


戸惑いつつも何かを決意したように、海美は不信感漂う美雨の前でそっとペンを取った。


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