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海の声  作者: 如月アル
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トビラの向こう

その時、家の呼び鈴が鳴った。微かに聞こえる母さんの声はまだ少し元気が無いようだ。暫くは"いい子"でいてやろうかな。


「あのさ、せっかく謎が解けた事だし"それ"で何かやれないかなぁ。」


『えっ?!そんなの、ダメだよ!!私はそんな悪い事に手を貸さないよッ!!』


「いやぁ…誰が悪い事するって言ったよぉ…」


『えっ?違うのッ?なぁんだ、ごめんごめんッ。』


「あははは♪海美もそんな事考えるんだなっ」


『何よソレ。私はただ心配になっただけですー!!』


「海美って純粋で真っ白な心っての?そんな感じで世の中の悪い事は何にも知りませんみたいな感じだと思ってたよ!!はは♪」


『私だって悪い事くらいしますっ!!馬鹿にしないでよっ!!』


「えっ、じゃぁ例えばなんだよ?言ってみ♪」


『えっと…お母さんと喧嘩した時とかに苦い薬飲むフリしてこっそり捨てちゃったりとか、勉強するフリしてお絵描きしたりとか…いっぱいあるもん!!』


「そりゃ悪いなぁー♪"大悪党海美"だな!!」


『絶対馬鹿にしてる!!別にいいじゃん、悪くなくたって!!』


すると急に部屋のドアが開く。


俺たちがその先に視線をやると、『セイジ、誰と話してんの…』


呆然と立ち尽くす美雨の姿があった。


「美雨…なんで…」


『セイジが変なこと言ってたから心配になって来たんだよ…オマエほんとに頭おかしくなっちゃったのか?"海美"ってなんだよ。なんでいつも海美ねぇが出てくるんだよ。』


美雨の表情に"怒り"の感情が隠れているのが分かる。


「とりあえず…入れよ。話はそれから、な?」


美雨が海美の横へと腰を下ろした。


美雨の視線がジッと俺を睨みつけるように送られ続けているのを頬に感じる。

俺は海美の方を見つめ「話していい?」と海美に確認をとると、『早く話せよ。』という美雨の言葉と同時に『いいよ。お願い』と海美の小さな声が震えた。



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