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海の声  作者: 如月アル
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実験

「うわぁー…焦ったー…」


『ごめんっ!!だけど挨拶しなきゃって思って…』


「いや、俺こそごめん。俺が反応したのがいけなかったんだよ。」


『まぁどうせ私は見えないんだけどねッ。』


「まぁなっ…あ、なんか飲む?」


『ありがとう。じゃぁお言葉に甘えて♪緊張しちゃって喉カラカラになっちゃった。』


俺は階段を降りて母さんがまだ入ってきていないことを確認するとコップを2つ手に取り、冷蔵庫からガラスのポットに入ったルイボスティーを取り出した。

俺の家ではいつからか、母さんの美容の為だとかなんとかで夏は麦茶ではなくルイボスティーなのだ。…なんてコトどうでもいいから早く部屋に戻ろっと。


部屋に戻った俺は、コップにルイボスティーを注ぐと、それを飲む海美を見つめてふと疑問が浮かび上がった。


「あのさぁ、海美は他の人に見えないんでしょ??」


『えっ、どうしたの?そうだけど…』


「それじゃぁ海美が持ってるそのコップは他の人から見たら宙に浮いてるってコト??」


『たぶん…そうなんじゃないかな?そんなコト考えなかったけど確かに気になるかも。』


「だけど海美の服とか靴は他の人には見えてないんだよね?」


『たぶん…見えてたら皆んなもっと驚いてると思う。』


「謎だよなぁー….」


『うん、謎だね。』


俺たちはジッとコップを見つめながら暫くの間、その事を考えていた。といっても俺は考える素振りこそしているものの頭の中には何も浮かぶ事なく、ひたすらコップが宙に浮く映像が流れているだけだった。


「実験…してみる??」


俺はふと思いついたのだ。頭で考えてたってしょーがない、それなら試してみるのが1番じゃないかって。

海美も自分の見られ方については気になるようで、すんなりとその提案を承諾し、俺たちは早速1階へと降りると、キッチンに立つ母さんで実験を開始した。




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