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海の声  作者: 如月アル
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貝殻を

「え、ありがとう…でもこんなたくさんあったっけ?」


『玄関の外に置いてあったのとあんたの部屋の合わせたら少し多いくらいの数だったわよっ。あ、そうだ…』


そう言って母さんは再びキッチンへと戻っていく。

玄関の外に貝殻なんて置いてないよな…まさか。


『じゃっじゃーん♪どうかしら??』


やけにテンションの高いおば…母さんは手のひらに乗せた小さな貝殻…ん?ピアスか。それを摘んで俺に見せてきたのだった。


「なに?余ったので作ったの?」


すると母さんは嬉しそうに"ウンウン"と頷いた。こういうトコはすごいって尊敬できるんだけどなぁー…子離れ出来てないってゆーかなんとゆーか…


『誠司の彼女さんにどうかしらっ??』




「今日の昼メシなに??」


『ねっ?どうかしら?』


「父さんは??」


『父さんは会社に行ったわよ♪それで…』


「あぁもうっ!シツコイなぁ!ピアスなんてつけねーよ、穴空いてねーだろ普通!!不良じゃないんだからさっ!!」


『あら、そう、残念。じゃぁ私の商品にしちゃおっと♪』


「どうでもいいけど玄関の外の貝殻っていつ見つけたの??」


『えぇ?なんで?』


あぁもう、質問に答えるだけでいいっての。めんどくさい。


「母さん仕事早いなぁと思ってさ、いつ見つけたのかなって思ったんだよ。」


なんでこんな嘘つかなきゃいけないんだよ…めんどくさい母親を持つと辛いなぁ…なんて思っちゃいけないよな。


『あらぁ♪お世辞上手くなったわねぇ♪いつだったかしら…そんなに時間経ってないと思うけど。』


「そっか…ありがとう!!ごめんちょっとまた出かけるッ!!」


『えっ?!誠司、ごはん…』


…俺は海美の姿を探した。

まずはいつもの浜辺へと足を運んだのだが、灼熱に輝く砂浜と絶え間なく打ち寄せる波があるだけで人影すら見当たらない。すぐに俺は海沿いの道を進んだ。


海美のやつ…なんで俺より貝殻集め頑張ってんだよ。せめてお礼くらい言わせろっての。


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