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生贄竜の見る色は・・・・・  作者: 終夜イブキ
アクマの森の仔〜黄昏〜編
28/45

【二十三.五話 白の夢にて②】

別タイ:【ゲテモノ】どうする?

これは外れた存在二人だけの殆ど会話だけの話。


興味がなければ先に進めるよ。あるのなら話そうか。


さぁ、どうする?


◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


白い夢の空間のど真ん中。黒い机一つと椅子が二つ。

椅子に座るのは『宇宙(そら)』『星』『世界』全てから外れた二つの存在。

一つは灰色の髪とキレイな蒼い夜空の瞳を持つ幼い子供の姿をした【竜】。

一つは体長60cm程の白くて〜(略)の生っぽい謎生物【ナマモノ】。


「それで?【アヴァロン】の方は何か動きはありましたか?」


「そうだねぇ...お約束だけど、“良い知らせ”と“悪い知らせ”どっちが聞きたい?因みに“悪い知らせ”の方は二つあるよ」


「では、“悪い知らせ”の方からお願いします」


「OK。まず一つが【アヴァロン】の内部について。あの中に膨大な魔力を供給する存在があった。それがある二体の“竜”である事が分かったんだ」


「!?───まさか!」


「そのまさか。君が探している若い竜だよ。どうして【アヴァロン】に囚われてしまったかは不明だけれど、魔力供給装置にされてしまっているのは確実な情報だ」


「.....そうですか。【あの仔達】を見つけて下さってありがとう御座います.....」


「───意外だね。これを聞いて君は直ぐにでも【アヴァロン】に乗り込んであの仔竜達を救出に飛び出すんじゃないかって、内心ヒヤヒヤしたんだけれど」


「アナタの言う通り、今直ぐにでも【アヴァロン】に行って【あの仔達】を助け出したいですよ。しかし、それは今の状態の私では無理な事は分かっていますし、このまま行ってしまえば私は(【生贄竜】)の力を完全解放して全て殺しかねません。それではアナタと共犯者になり契約した意味がなくなります」


「覚えていてくれて良かったよ。君を本当に選んで正解だと心から思ったよ。他の【獣】だったら絶対私の話聞いてくれなさそうだもん」


「ふふ、それはどうも。それと【あの仔達】はこちら側に在る竜とは違い、『場所』で育った竜です。そう安々と死ぬ事はありません」


「ああ、そうだね。私が最後に視た感じだと【アヴァロン】は上手く仔竜達を制御下に置けてないみたいだった。どうやら二体共相当抵抗しているようだね。流石君が育てた仔だよ」


「ふふふ、【あの仔達】を褒めて下さりありがとう御座います」


「どういたしまして。さて、もう一つの“悪い知らせ”は、残念だけどやっぱり【アヴァロンの門の鍵】は全て回収されていた。だから、【アヴァロンの門】は現世側では開けることが出来ない」


「そうですか」


「驚かないねー」


「イグレインさんやエムリスさん達に【アヴァロンの門】の話を聞いていたので、ある程度予想はできていましたので」


「そっか。まぁ、私も【門】に関してはそれ程期待してなかったから、この結果に対して落胆はしてないね。

と言うか、【アヴァロン】がああなってから、【アヴァラック王】とその娘達の気紛れと、好みの魂があったらそれを引き入れる時だけ【門】を開けてるみたいだよ。それ以外の時は完全に閉じてるっぽいし」


「完全に私利私欲の為にしか解放していないようですね。本来の“役目”を放棄しています。【アヴァロン】はもうどうしょうもないですが、そこに住む住人達も堕落してどうするんですか」


「ははは!本当だねぇ。これ同系の異界が知ったら抗議の嵐待ったなしだよねぇ。

じゃあ、最後に“良い知らせ”の方だけど、回収されてしまった【鍵】の方だけど、これは私が作ることにした。ちょうど最近()()()()()()()が手に入ったからね!」


「【鍵】の材料?初耳ですね。一体それは何なのですか?」


「..........」(目をサッとそらす)


「【■■】さん?」(黒笑)


「.....言わなきゃダメ?」


「ダメ、ですね」


「...言っても怒らない?」


「内容次第では無限空中コンボで凹します」


「無限空中コンボって何!?ってか何処でそんな技覚えたの!?そんでもってその小さな体で私を空中に吹き飛ばせるのかいっ!?」


「【ナマモノ】さんの“部下さん”の一人に教えて貰いました。それと、ここは夢の中なので不可能ではありませんよ」


「あああああっ!そうだったーーー!!イッちゃんなんてこと教えたんだぁぁ!!」


「それで?“材料”とは何なのです?」


「..........最近君が面倒見始めた“子猫”に引っ付いてた【ゲテモノ】───」


「..........」


「ちょっとぉ!?そのトゲトゲな棍棒何処から出したのっ!?いや、それで私をどうする気なんでしょうかねぇ?!」


「なるべく気絶させないように、痛みから逃れられないように───全力デナグリツブシテイコウカト」


「ナニを!?いや!本当に待って下さい!コレ、本気で、真面目な話なのっ!!だから、落ち着いて、ちゃんと、話を聞いてっ!!ねっ!?」


「.....続きをどうぞ」(でも、棍棒はしまわない)


「ほっ...。今【アヴァロンの門】は固くどざされている。【門】は『世界』と『星』の力が絡んでいるから、頑丈にできているんで、通常の攻撃を当てても傷一つ付けることは出来ない。

まぁ、私達みたいなモノがちょっと本気出せば可能だけど、それは絶対NG!使ったら【■■■■■■】に気付かれ【アヴァロン】毎持ってかれて逃げられる可能性がある。

あと、最悪【アレ等】に気付かれる。そうなったら一番最悪な結末になるのは君でも分かるよね?」


「ええ、私は即【アレ等】を殺しに...いえ、そんな生温い事せず殺して殺して殺し続けに行ってしまいますね。更にその勢いで全て殺してしまう可能性があります」


「.....そうさせない為に、今回の計画なんだから極力と言うか絶っっっ対!私達が用意した“武器”だけで計画を遂行するんだからね?全てを水の泡にさせないために、私と君の交わした“契約”を破らないために、ね?」


「はい」


「君はこの世で一番“契約”や“約束”を破ることを厭う性格だ。だから、絶対にないと思うけどソレは守ってね」


「分かっていますよ」


「私も君がそうしないように全力で穏便に事が済むように動いている。今回の【門の鍵】を作るための材料が【ゲテモノ】なのもその一環だと思って我慢してほしい」


「.....はぁ。分かりました、今回は嫌ですけど本当に嫌ですけど、我慢します」(棍棒をしまう)


「(死ぬかと思ったああああ!!)分かってくれてありがとう。その怒りは後で【アヴァロン】で存分に発散してね」


「残念ですか【アヴァロン】で怒りは発散させませんよ。アレはただ殺すだけ。それ以外のモノはぶつけません。

発散するのなら【アレ等】に殺りますよ。...はぁ、それはもう置いといて、【鍵】はどれくらいで出来るのですか?」


「少し時間が掛かりそうなんだよね。まだ【ゲテモノ】の【中】視てないからもあるんだけど、なにせ活きが良すぎて中々作業が進まなくてさー」


「私がもう一度〆ますか?」


「ケッコーデース」


「そうですか」(ちょっと残念そう)


「(君がやったら壊れるわっ!)処でウーサー君、君の方はどうなのさ?」


「「どう」とは?」


「あのマーリンとメルリヌスって子供達をどうするって意味ね。あの仔達もしかしたらウーサー君の今後の障害になる可能性があるかもしれないんだよ?

そんな子達を君はこれからどうする気なの?まさか、父王の命令通り本当にただ面倒を見るだけなのかい?」


「そのつもりですよ」


「はい?」


「勿論、唯お世話をするだけではありません。ちゃんと私生活一般常識を一から十まで丁寧に教えてゆくつもりです。掃除に洗濯、料理。特に料理はサバイバルなご飯ですかね。あとお風呂の入り方とか───」


「いやいやいやいや!本当にお世話と教育するだけなの君!?」


「だからそう言っているじゃないですか」


「いや、だからね.....!ああ、そうか。そういう事か。ウーサー君、君分かっててあの子達を見るんだね。それってかなり残酷なことだと思うよ」


「...そうですね。ですが、私に「助けて」と求められた以上、私が出来うる限り、私の庇護下に置いて“その時”が来るまで最期までお世話をするつもりです」


「.....はぁ。分かったよ。取り敢えず彼等のことは保留にしておこう。今は【鍵】の作成と並行して君の身体の調()()に専念したいし」


「すみません。我儘を言ってしまい...」


「いいよ、いいよ。君にとって久しぶりの自由なんだから少しくらいならね。


───ただ、『此処』に君の未練や存在の痕跡と軌跡、全てを残すことはできない、否、残しちゃいけない。


それは分かっているよね?」


「分かっていますよ。もしそうなりそうな時のために万が一に備えた“保険”がありますから」


◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


白い夢の空間のど真ん中。黒い机一つと椅子が二つ。

一つは空席。一つは長い黒髪を緩く結んだ、■色の瞳の男が座っていた。


「───“保険”ねぇ...。【生贄竜】君、出来ればその“保険”は使って欲しくないんだけどなぁ。それは君にとって一番辛い選択になるんだからさ.....」

いつまでつづくか分からないおまけ


〜予告っぽいもの〜


「フフフフ♪おなかすいたぁ」


目覚めたのはマーリンの【中】で眠っていた半魔の仔───メルリヌス。


「おにーさんの魔力と精気、すっごくおいしそう♡」


彼が狙うのはウーサーの兄の■■。


「何で俺なんだっ!?」

「兄さんの魔力とかって、幻想の住人さん達から見たら凄く美味しそうなんだそうですよ」

「このまま放っておくと、何れ貴方様の“ハジメテ”が奪われる未来が待っておりますのぅ」

「最悪だっ!!」

「“ハジメテ”って何ですか?」


そんな中とある人物の電撃訪問。


「何か面白そうな予感がして来ちゃった♪」

「イタタタタタッ!痛いですマーリン君!」


対峙するウーサーとメルリヌス。


「何でボクのジャマをするのかなぁ!?」

「メルリヌスさん貴方は───」

「ふざけるなぁ!!」


エムリスの苦渋の決断。


「もうコレしかありません───ウーサー様が作った【護符】を使います」

「ウーサーの【護符】だとっ!?」

「あとウーサー様の“ブラックモード”に覚醒してもらいましょう」

「俺の精神が死ぬかもしれないんだが」


全ての準備が整い守りは万全な、筈だった....。


「う、にゅ......」

「ウゥゥゥサァァァ!?」

「あらま、見事に死んでるわね」


襲い掛かるメルリヌスの魔の手から兄の■■は守れるのか?!


【アクマの森の仔〜暁〜】編開幕!

いつか分からないけどcomingsoon!!


「(不味い不味い不味い不味い!!)」

「いっただきまぁす♡」

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