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自分の想いを理解した件

あのあとユーリと屋台を回ったユリウスは、

先程ユーリと別れて寮に戻ってきた。


「ああ...疲れた...。 慣れろってどういうこと

なんだ?」


結局最後の最後まで腕に抱きつかれっぱなしだった

ユリウスはユーリの言葉の意味を考えていた。


「まさかレミナさんまでユーリさんと

同じくらいスキンシップしてくるんじゃない

だろうな...?いやいや、ないない。 いくらなんでも

レミナさんがそんなことするわけないよな」


『ははは』と一人渇いた笑いをするユリウスだが


「...ありえなくはないんだよなぁ。

あんなに堂々と友人関係続けますアピール

しちゃったし、友達が少ないレミナさんが

喜んでスキンシップが悪化する...とか。


もしそうなったら頑張って耐えないとなぁ...」




ユリウスが一人悩んでいるとき、レミナは

自分の部屋でベットで布団にくるまっていた。


(うわあぁぁぁぁぁ!! なんなんですかこれぇぇ!!

ユリウスの事を考えると顔が熱いぃぃぃ!!)


一人悶えているレミナは自分を落ち着かせるために

一度深呼吸をして、枕を取って抱いた


(ふぅ...何故こんな風になったのでしょうか...?)


そう思うと頭に浮かぶのはやはりユリウスだった。

それを理解してレミナは顔を赤くした


(何故ここでユリウスが浮かぶんですか!?

確かにユリウスは唯一私が仲良くしてる男の人

ですし優しいし女の子慣れしてないところが

ちょっと可愛いけどいざというときは格好良くて...)


レミナはここまで考えてはっとした。


(私、何故こんなにもユリウスをベタ褒めしてるん

ですか...?

悪い点だってあるはずなのに...悪い点...といえば

ユーリが抱きついたときにも私の時と同じような

反応をしてて、それは可愛いけどなんか

他の女の人とくっついてると胸が苦しく...)


レミナはここまで考え一度思考を止め


(これ...ただの私の嫉妬じゃないですか...)


だが、他にいくら考えてもユリウスの

良いところか、嫉妬の感情しか浮かばなかった。


(...そっか、私...)


そこまで考えが至ってしまえば、答えは

一つしかなかった。


(ユリウスのこと...好きなんですね...)


だが、彼のような人柄はきっと様々な人を集め、

そして好かれるのだろう。


そしてそのなかには彼に恋愛感情を

抱く人が現れるかもしれない。


そう思ったレミナは


(絶対に私以外の女の人に興味が無くなる

くらいメロメロにしてあげますからね...?

覚悟しておいてくださいよユリウス...)


レミナは枕を抱き締める力を強め


(私、独占欲は人一倍強いですから)

※レミナはヤンデレではありません。

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