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理想の島/運命の赤い糸  作者: 大和香織子
第四章 遠い記憶2 1
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4

自分以外の人間は、誰もが隣の席の知らない人が死ねば可哀相に思うのだというのだろうか?

 自分でなくて良かったと思うだけで、本当は可哀想にとは思わないのではないだろうか?隣の席の知らない人でなくて魚、隣の知らない魚が殺された時には可哀相だとおもうのだろうか?いつだったかそうやって聞いてみたことがあるが、魚が死んで可哀相って思うわけない、人間が対象だから可哀相と思うんだ、あとは動物とかもだ、と言っていた。


 もしそれが本当で、日本のいや、世界中の大変の人が、そう思うのであれば自分にとって人間が魚と同じ価値と言う事になってしまうのだろう。

 

 時々、自分と言う存在を考えて見た時に、自分は生まれてくる時代を少し間違えてしまったのではないのだろうか、と思う事がある。

 自分は頭もいいし、勉強はかなりできるが、今の時代よりも戦国時代とかに生まれれば、更に自分の良さを本領発揮できたのではないだろうかと。


 刀を持ち、どんどんと敵の腹を切り首を切り、そして仲間を増やして天下を取って行く、何度となく考えても自分はその時代に生まれていれば、かなりの大物になっているに違いないのだとそう思って止まないのだ。


 今の平和すぎるこの日本では自分の様に、感情が欠落していると言われる人間にとって、せっかくの力を有り余らしてしまっているのである。

 なんと勿体ない事なのだろうか。だからこどこういう自分には、その力を試す場所と言う者も必要なのだろう。

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