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理想の島/運命の赤い糸  作者: 大和香織子
第三章窮追
49/107

22

              *


  獲物を一匹発見した。

  銃を取り出し、土吉崇の背中に銃弾を飛ばす。血が噴出し、そのまま崩れおちるかのようにしながら倒れる姿をみながら、次の獲物を捕獲しに向かう。


名簿を開き土吉崇の名前を線で消す。 <残人口41名>


 ――― 城黒千代子、瀬井敏子


 「気が付いたみたいで良かったよ」

「……」

「驚いたよ、凄い事教えてあげようと思ったら敏子さん、玄関で倒れ込んでるもんだから」

「そうか、倒れて……」

「そうよ敏子さんまで巻き込まれたのかとわしゃあ恐ろしゅうてな」

「すまねかったな。眩暈がするもんだから閻魔祭は不参加させてもらう事にしてな」

「来なくてよかったよ」

「来なくて良かったって、なんでそげんこと言うん?」


「それがな……話すと長くなるんだけどな、船が沈没してしもうたようで、それから殺人事件がおきてしまったんよ」

「怖い世の中になってしもうてからに。都会はこれだけんいかんのよ」

「それがな、敏子さん違うんよ、都会の話じゃないんよ」

「そうなんか?じゃあどこねえ?」


「それが、聞いて驚くな?島で全部起きた事なんよ」

「そんなまさか!?」


「それでな、その犯人がな佳代子ちゃんだったんよ」

「どないしたん?なんで佳代子ちゃんが殺人なんか犯したんや?なんか起きたんか?」


「それが公民館で和夫さんやらヨネコさんやら沢山殺してな、その上変な映画を作ってみんなに見せたんよ」

「あの佳代子ちゃんがそんな事を……」


ドンドン。

「ん?敏子さん誰か来たで?」

「誰ねえ?」

「窓から覗いてみるけん待ってくれ? 佳代子ちゃんじゃないわ、はーい。私代わりに出て来るけん敏子さんはゆっくりしとき?」

「すまねえなあ」


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