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理想の島/運命の赤い糸  作者: 大和香織子
第三章窮追
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12

 それから「教えてあげようか?」と遺体に向かって話す。返事がないまま「お父さんはね海の中に沈んだよ、離島にいなくて残念だったね」と言った。


 無論、赤い血をながして横たわっている呂戸早紀江からの返事はない。

 銃を内側にしっかりとしまいこみ、そして呂戸早紀江の顔を見ながら、話を続けた。


「呂戸さん、閻魔祭に来なかったから今、何がこの島で起きているか分からないでしょう?教えてあげようか?」そう言って、階段から三番目の所に座りこむ。


「閻魔祭をする為に離島に向かった船は海底に沈んだよ?どのくらい深い所まで沈んでいるかそういう事までは残念ながら分からないけどね……それで、沢山の人が沈んみましたよ。それから佳代子さんっていう殺人鬼が現れてね?でも、安心して?もう死んでしまっているから」

 そう言って、名簿を広げた。

呂戸早紀江の名前を線で消す。  <残人口46名>


―――袋山八重子


 冗談じゃない、殺人鬼なんかに殺されてたまるもんですか。

 しかし、佳代子もうまくやったもんだわ、あの子昔から性格が悪かったし、腹の中が真っ黒な事はしっていたけれど、まさか殺人まで犯すなんて呆れたもんだわ。


 なんの目的かは知らないけれど、佳代子の人生もこれで終わりね。


 うちの車が傷つけられたときだって、佳代子がやったに決まっているわ。

 佳代子がうちの中に入って来られないようにしっかり戸締りをしておかなければ。一階は見て回ったけど、二階も念の為もう一度しっかりと戸締りの確認して。


 しかし、この窓ガラス割られたら最後よね?

 二階は、廊下に椅子や机やら運び出せれるものは全部出して、中から開けれないように、ドアをそれで押さえましょう。

 それから一階の台所のガラス戸は、誰かが無理やり開けて入った時の為に小細工をしておきましょう。


 包丁を取り出して、紐でくくりつけて。まぁこんな所でいいでしょう。

 ここはこれで完璧。

 とりあえず、テレビの前に座って本でも読みましょうかね。


 駄目だ。本を手に取っても本の世界に入り込めないどころか、恐怖が次から次へと湧き出てしまう。


 船が沈んだってどういうことよ?

 佳代子がそんなことまでしたっていうわけ?それとも偶然なわけ?佳代子はその船に乗らなかったんだから。


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