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理想の島/運命の赤い糸  作者: 大和香織子
第二章 遠い記憶1
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6

しばらくブログを続けているうちに、サイト内でのゲームをやるようになった。


 いままでゲームと言う物は、家にもなかったし興味もないわけでもないが、遊び方がわからなかったのだが、あまりにも暇を持て余したある日、カードゲームを始めたのだ。


 すごく単純なゲームで、リアル版のトランプゲームと同じ要領で、七並べをしていけばいいだけだった。


一時期、随分とそれに嵌ってしまい結構な時間を浪費した後に、いよいよ飽きてきてしまい次のゲームをやりたいと思うようになり、そこでやり始めたのが、スーパーの経営ゲームだった。


売り上げを伸ばしていくゲームなのだが、これに随分とはまり込んでしまい、ついには課金までしてしまった。


 気が付けば何万という金が飛んでしまった。


だが、高い授業料だと思えば納得できるような気もしたし、そのゲームでメッセージを交わすよな仲間もできた。


 まぁそれで出会いを楽しむなんて事は、当たり前だがそんな考えは一ミリだってなかった。


それから、他のゲームもどんどんとやりこなすようになってしまい、しまいにはまるで中毒者の様になってしまっていた。


いつだったか、テレビの取材を申し込まれた事があったのだが、自分はマスメディアとかそういうものには一切興味が無く、家でも特にテレビをつけなかったし、テレビを見るくらいならゲームをやった方が幾分も楽しかったし、確かにテレビに出れば売り上げは伸びるのだろうが、生産量には限りがあるのだ。


 故に、テレビ出演はお断りした。


その後も、数度、申し出があったが、自分の考えは一度決めたら誰かになんと言われようが意地でも自分の意思を曲げなかった。





  


記憶二                   1





 時々フラッシュバッグの様にして忘れていた過去を鮮明に思い出し、それが自分の心にトゲを刺した。


 父と母は、よく喧嘩をしていたが外では仲がよく、そして表向きでは自分はとても可愛がられた。


 しかし、一旦家に入れば、母は自分に毒の言葉を盛りそしてそれを嬉しそうな笑みを浮かべながら母はそれを自分の心の中の奥の奥の暗闇の方へとうまく流し込んでいった。





 困った事に、母はその発している言葉が毒だという事に気が付いておらないどころか、面白くなる薬だと言って笑いながら、好んでその毒を自分に向かって飲ませた。


 自分だってそれが毒である事とは大きくなるまで気が付かなかったし、母と一緒になって笑いながらその毒を自らゴクリと飲み込んでいたりもした。


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