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理想の島/運命の赤い糸  作者: 大和香織子
第二章 遠い記憶1
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「農活!」の漫画の様に自分もブログを開設してから、最初は閲覧数が10にも満たなかったのだが、徐々に増えてきてファンという存在もにわかに存在し始めた。


 それは思っていたよりも、嬉しい出来事だった。


 野菜の作り方をもっと知りたいという要望から、料理の作り方、レシピを知りたい等、他にも自分の顔をもっとUPしてほしい等という要望まで出始めた。


 さすがに自分の顔をUPすることは控えたが、しかしながら無理をしない範囲で時間に余裕がありさえすれば、その要望に出来るだけ応えるようにした。


 昔小学校で書かされるような作文は大の苦手であったが、なぜかブログは自分の性にあっていたようで、記事を書くのも不思議と楽しめたし、写真を一枚一枚デジカメに残すことも面倒どころか、寧ろ楽しみの一つで、溜まり込んでいくSDカードは専用の保存ケースにきちんと並べていたし、自分の書いたブログを見返すと、種を蒔いた時の雲の様子や自分のその感じていた気持ちまで鮮明に蘇ってきたし、たまに他のブログを覗いては、こういう野菜料理の方法があったのかと勉強にもなった。

 あとは農業機械なんかもネットで調べるようになっていった。


 それまではネットという物には、あまり興味が無かったのだが、(貴重な時間をただ無駄にしているようにしか思えなかったし、別にそんなものを活用しなくても暇な時間は本を読めば良かった)しかし、一度使い始めると、かなり便利でありこれほどまでに普及している意味が分かる様な気がした。


 しかしながらネットばかりに家の中で過ごす時間を割いているわけではなく、本を読んだりするのは相変わらずであった。


 本と言うのは自分の想像以上の世界をいつでも与えてくれるし、また自分以外の考えでは行き詰まりそうな時には何かしらのヒントを与えてくれたりもし、農活で自分の人生がをこれほどまでに豊かな方へと導いてくれたりもする。


 0から始めて10で終わり、その過程を全て知り尽くし、次のゼロから始める時には、前回の失敗を修正し、成功をもう一度繰り返す、この楽しみは野菜作りだけに他ならず、植物だけを育てている人にも当てはまるだろう。


 小さな小さな種が土をかき分けて表面に顔を出し、その芽が次第に実になり、そして花を咲かせる。


 花が咲いた瞬間だけをみるだけでも勿論嬉しいが、種が芽を出して花を咲かせるまでの成長をみるのはもっと感動がある。


 小学生の頃植えた朝顔や夏休みに持って帰ったホウセンカをもう少し、丁寧に観察していれば良かった等と時々残念に感じることがあるが、その時は自分だってまだまだ人間としての芽がでてきたばかりだったのだ、と思えば少しは気持ちが楽になる気がした。


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