実行 3
ちょうど日付が変わった。今日、あるいは昨日は塾だったのでこんな時間に起きているわけである。いつもならここで布団にダイブだけど今回はそうはいかない。考える時間が欲しかったからだ。
あの時、創さんはこう言った。自分を襲ったのは鉄紺色の目をしていたと。
もしかしたら皆さんお気づきかもしれないが私は創さんを尊敬している。これでも。敵うわけがない、とも思っている。ただ一つ、同じなのは目の色だけでありまして。そりゃ世の中いろんな人がいるけどこんな色をしている人なんてそうそういないわけで。それで世界で鉄紺色の目を持つ人は自分と創さんしかいないんだと思いあがっていた所もあって。それで幸せになっていた自分も存在していまして。それが壊されて悲しくなったのと三人目があろう事にも創さんを殺そうとしたやつとも解って悔しい気持ちがマーブル状になって私は当時ぽかんと口を開けていたのである。
書いてきたらすっきりして来た。次に行こう。
塾に行く前に速報で聞いたが、その脱獄した死刑囚が保護されたらしい。何故か保護だった。
何だか冤罪だか何だか。これはあきらかに情報不足なので何ともいえない。
それならば私の仕事は終わりだ。寝よう。
寝ながら、こんな事を思った。
私の仕事の本当の始まりと終わりはどこだろうと。