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実行 1

 何かタイトルにいつの間にか実行と書いてあるが、一体何を実行すればいいんだ。

 結局創さんは最後まで首を見せてくれなかった。

 最近、何かがおかしい。編集長は滅多にいないし、真樹さんも宿題を出さなくなった。麗美さんも何だかよそよそしい。唯一おかしくないのは、ただ一つ。年齢、経歴、身元不詳。いつも本かパソコンにありついていて、鉄紺色の目と背広を持っていて、何故かいつも敬語なこの人。見た感じたぶんきっとおそらく男の人。

「失礼な。正真正銘の男です」

「だから私の心を読まないで下さいと」

「それにしても、真はいつも数学と理科ばかりしてますね。珍しい。好きなんですか?」

「好きというよりは、他のが嫌いって感じですね。特に漢字なんか、見るだけで吐き気がします」

「それで数式ですか。合理的ですね」

「はい。しかしさっき駄洒落をいったんですけど、お気づきになりましたか?」

「お、ちゃんと酒と洒を区別していますね。感心感心」

「話聞いてますか」

「そうですね、僕は同じ読書家としては是非漢字を好きになってもらいたいのですが」

「ありがとうございました」

 そんな一人のキモイ少女と変人の青年が織りなす心温まる作品です。ぜひ読んで下さい。

「なに本作の宣伝してるんですか。しかも心温まらないし」

「だから私の心を読まないでくださいと」

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