時の外側で
春。高校入学を迎えた澄乃は、制服にまだ慣れないまま、坂道の途中で見慣れた後ろ姿に足を止める。団子を手に、静かに腰掛けていたのは、数年前に紅葉の坂で出会った青年・蒼だった。
数年ぶりの再会に言葉を交わすふたり。けれど蒼は、どこか当たり前のようにこの町にいた。
澄乃はふとしたきっかけから、彼に「常夜」という古びた温泉宿でのバイトを紹介される。
それは、止まった時を生きる不老の青年と、変わりゆく季節を歩む少女の、静かな日々の始まりだった。
数年ぶりの再会に言葉を交わすふたり。けれど蒼は、どこか当たり前のようにこの町にいた。
澄乃はふとしたきっかけから、彼に「常夜」という古びた温泉宿でのバイトを紹介される。
それは、止まった時を生きる不老の青年と、変わりゆく季節を歩む少女の、静かな日々の始まりだった。
プロローグ
紅葉の坂
2025/06/07 20:58
青と澄の出会い
坂の途中、春の香り
2025/06/07 21:02
昼の人、夜の人
2025/06/07 21:17
神社の坂を下りて
2025/06/08 10:52
白夜、ぬくもりの中で
2025/06/08 12:33