第89話
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最近何も聞いていなかったし、今日もそんなことは言っていなかったが、いつの間にか仲良くなったのだろうか。
ここのところこちらから関わろうとはしていなかったから正直知らず、驚いた。
まあ、いま二人が一緒にいるということは、何らかがあったのだろう。
「まあ、そんなこともあるか」
良く思えば、あの月瑞さんだ。
行動力はある。だから、なにかしらアプローチをかけていたとしてもおかしくはない。
そんなこともあるだろう。
「じゃあ、もどるか」
僕は陽津見さんがいるか確認してみるという目的を達成したため、自分のギルドに帰る。
その後は特に何もなく、いつも通り事務作業をした。
僕の夢だからか、僕は主人公ポジションでギルドマスターをしている。
幼いころ、ファンタジー小説をよく読んでいたころは冒険もたくさんしたものだ。
だが今となってはそんなこともない。
夢の中で何をしているのだか。そう思うこともある。
だけど、ここでは僕をわかってくれる仲間たちもたくさんいる。
だからそれで十分だ。
それからしばらく経った頃、いつもの目覚めるとき特有の浮遊感とともに朝を迎え目を覚ました。
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