第74話
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少しの間、歩きながら月瑞さんはノートを読み進めていく。
そして最後まで読み終わり、ノートをバックにしまう。
「有海」
下を向いたまま、名前を呼ばれる。
「えっと」
「有海、すごいね!びっくりしたよ!」
勢いよくこちらを向いて、輝いた目で僕を見る。
「もしかして書いたことあるの!?直してあるとこすごい!確かにこっちの方がいい!」
やはり、軽率な行動は慎むべきだった。やらかしてしまった。
「いや、まあ。ちょっと日本語が得意というか、文章が得意というか。勉強したことがあるからね」
書いたことはあるが、それは隠しておく。
言ったら絶対巻き込まれる。
だから直接は言わない。
「でも、これしっかり歌詞になってるよね!有海才能あるんじゃない!?」
才能か。才能ではないだろう。
これは理論で固めた作詞だ。
書き方を学び、語彙でそれを補っているだけ。
だから、形だけであってそれは感情を伝えられない。
「いや、才能はないよ。言葉を直したり字数揃えてみたりしただけで。それもちょっと前みた記事で見たとおりにしてみただけだから。」
簡単なことしかしていないし、一から書いたわけでもない。
「いや、才能あるって!あ、そうだ。一緒に歌詞かいてくれない?ねえ、よくない!?」
そういって、月瑞さんは僕を執拗に誘ってくる。
でも、僕の回答はただ一つ。
「いや、書かないよ」
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