第72話
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ノートを広げて中の文章を読み進めていく。
どの歌詞も、どこかで聞いたことのあるような詩だった。
良くも悪くも、ありふれた言葉の羅列。
月瑞さんには悪いがそんなことを思ってしまった。
「いや、ふつうだな」
どことなくありふれた感がする。
伝えたいことはわかる。だってそのまま書いてあるから。
説明しすぎているから、歌詞というよりは短文という印象を受ける。
何個も何個も書くのはほんとにすごいと思う。
僕は自然とメモ書きで添削を始める。
「ここを削って、この表現にして。でも、伝えたいことが抜けないようにと」
線を引き、メモ書きを増やしていく。
別に僕のセンスが、表現が正しいとは思わない。
でも、昔作詞について勉強した影響で所々気になるのだ。
それにしても文章が多いな。
何ページ書いてあるんだ、これ。
夢中になって読み進める。
読めば読むほどに、月瑞さんの思いが伝わってくる。
そして最後まで読み進めた時、僕は思い出した。
「あ、これ月瑞さんのノートじゃん」
どうするか。メモを書きすぎた。
消しても残るしどうしたものか。
結構迷いに迷った挙句、僕はそのまま返すことにした。
見てほしいといわれてたから、メモ書きがあっても気にしないだろう。
昼休みが終わり、教室にそのまま戻った。
月瑞さんはまだ戻っていなかったから、ノートは渡せなかった。
月瑞さんは授業ぎりぎりに戻ってきた。
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