第71話
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「月瑞さん、ここで何してるの?」
壁にもたれかかり、スマホを弄っている。
わざわざ理由が無ければこんなところにいる必要はないだろう。
「待ってたよ」
壁から背を離し、こちらに向かってくる。
「これ、見てほしい」
そう言って渡してきたのは一冊のノート。
「これ、なに?」
なんのノートだろう。
代り映えのない大学ノート。
「中見るよ」
月瑞さんは無言でうなずく。
なかを見ると、文字がいっぱい書いてある。
読み進めてみると詩のように文章が書いてある。
すぐに何が書いてあるかわかった。
「これは、歌詞だね?」
歌詞と思しきものが何ページにも書いてある。
「休みの間にいろいろ書いてみたけど、意見が欲しくて。だから、読んでほしい。時間あるときでいいからさ」
そういって立ち去ろうとする。
「え、ちょっと待ってよ」
そういって僕は引き留めようとするが、月瑞さんは「頼んだ」とだけ残して階段を下りて行ってしまった。
自由な人だ。
いや、そうじゃなくて。
「また、なにかと巻き込まれた・・・」
僕は仕方なくノートを手に図書館へ入った。
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