第68話
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ある程度、月瑞さんが教室に戻ってきたらこういう事態になることは想定できていた。
問題を起こし、停学となった生徒が問題を起こしたクラスに戻ってくるのだ。
当然皆もどう接すればいいか測りかねるだろう。
僕も月瑞さんも各々自分の席に座る。
クラス内はひそひそ話す声しか聞こえない。
月瑞さんが戻ってきたことに関する驚きや陰口ばかりだ。
「ねえ、有海くん」
授業中のグループワークでしか話したことない隣の女子が話しかけてくる。
「有海くんって月瑞さんと仲良かったの?」
「なんで?」
会話をしているのを、しかも笑顔で話している姿を見たらそう思うのも当然か。
「だって、一緒に話しながら教室入ってきたでしょ?今まで話してる姿見たことなかったから、実は仲良かったのかなって」
話している姿を誰かに見られたことは確かにない。
たぶんここ最近で一番話している人は月瑞さんではあるが。
それはここでの話ではないから。
「仲いいっていうか、話したことはある程度かな」
仲がいいかどうかはどういう基準で判断するのか知らないが。
僕が言ったことは嘘ではない。
「そう、なのかな?ごめんね、急に」
そういって彼女は席を立って他の人のところに行った。
こうしてどんなに些細な情報でもすぐに周囲に伝達されていくのだろう。
人間関係は何ともめんどくさいものだ。
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