第64話
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あの事件から2週間が過ぎ、3週目が始まった。
くりかえす月曜日。
大して変わらない日々だった。
なにがあったとしても、時間は進み続ける。
止まった人を置き去りにして。
クラスの中心は高谷さんが握った。
クラス替えによりクラスのグループが不安定になっていたさなかに事件が起き、その中心人物として被害者という位置づけになった高谷さん。
多くの人の同情を集めるのは自然であった。
実際がどうであったかは、関係がない。
それを釈明する人は、いまいない。
だから、多くの人が目撃した一幕が真実となる。
人は自分が見聞きしたその一面のみを真実と思い込むから。
周到に猫をかぶり続けている人の本心は、他者から見えない。
だから、誰も真実に気づいていない。
きっかけが来るまで、現状が変わることが無いはずだ。
すでにクラス内では月瑞さん達の話題が無くなって久しい。
同じ話題を続けるにも限度があるという事だろう。
どんな物語が作り上げられているのか全容まではわからない。
だが、月瑞さんが徹底的に悪者に仕立て上げられていることは想像に難くない。
先生方はこれを知っているのだろうか。
いじめでしかないだろう。こんなもの。
一体どうするつもりなのか。
先生とは言え、人間であるがゆえに先入観もあるだろう。
もしかしたら。いや、もしかしなくても。
先生方も高谷さん側という可能性がある。
だからと言って僕にできることも、何かしようとも思わないが。
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