第55話
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「ここならば、陽津見さんに会うことができる。だからほんとに戻ってこれてよかったよ」
戻ってくるというか、なんというか。
どちらかというと侵入では。
「それはそれとして、これからどうする?」
もう陽津見さんの下に向かうのだろうか。
そうなると孤児院に行けば会えるはずだと思うが。
「もう陽津見さんに会いに行く?たぶん会えるとは思うけど」
そう聞いてみたものの、月瑞さんの顔はパッとしない。
なにか思うとこがありそうだ。
「寄り添えるように、救えるように歌を届けたいとは思ったけど。まだ曲も決めてないし、できれば練習したいし、そもそも何の曲がいいものか。だからまだ、会いにはいかない」
こだわりだろう。
たしかに、何の曲でもいいわけじゃないだろうとは思う。
「なるほどね」
だが、悠長にしていられるほど現実は甘くない。
考えるべきことは多い。
どこで、いつ陽津見さんに会えるのか、会うのか。
どんな曲を聞かせることが効果的なのか。
そもそも狙って達成できることなのか。
他にも多くあるだろう。
「でも、ゆっくりはしていられないよ」
なにより、学校に復帰できるように支えるとなれば、学校に行っていない期間が長ければ長いほどそれは難しくなると統計上出ている。
それに、不安定な心はいつ何が起こるかわからない。
「わかってる」
ただ一言つぶやき、月瑞さんは思案顔に戻った。
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