第5話
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誰かと登校するなんて、小学生の登校班以来だ。
歩くスピードを合わせて、陽津見さんのたわいもない話しに耳を傾ける。
もう愚痴を言うことはなかった。
まあ、今しばらく平穏な時間を過ごしてもらおう。
どうせ、学校に行ったらまた辛くなるんだろうし。
「よく考えてみると、有海くんと話すの久しぶりだよね。」
「たしかにね」
中学時代には時々席が近かったり班行動で話すことはあったが、今では一切話すことは無くなってしまった。
話す必要が無かっただけだが。
「有海くん、どんどんみんなと話さなくなったなって思ってたんだ」
どうやら、気にかけられていたらしい。
「話す必要がなかったからね」
少し棘のある言い方だっただろうか。
でも、事実でしかない。
「必要が無くても、人とは話すものだよ」
笑われてしまった。
みんな、よく人とずっと話しているもんだといつも思ってるが、そういうものらしい。
「人と話す、ねえ」
メリットを感じない。
デメリットしかない。
「僕には必要ないね」
「え?」
内に隠した心の声が出ていた。
ああ、ついぶっきらぼうに言ってしまった。
「あ、いや、何でもないよ。気にしないで。僕は一人が好きなんだ。」
もう学校は近い。
「じゃあ、ここから別で行こうか。変にうわさされてもめんどくさいからね」
「あ・・・」
そうして僕は陽津見さんからはなれた。
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