第41話
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「唐突に何を言いだすの?」
救ってみせるって何がどうしたらそうなるのか。
「陽津見さんが傷ついた原因に私が関わっている。そして昨日私があの子を余計に泣かせた。だから私はあの子を救う理由がある」
考えすぎのような気がすると感じるのは僕だけだろうか。
「そこまでする必要はないんじゃないかな」
そう僕は主張してみる。
「いや、ある」
月瑞さんは頑なだ。
ただ、目は真っすぐ力強さを持っている。
僕はあまりそれを肯定できない。
「僕は、干渉しすぎるのはよくないと思うよ。そっとしておいた方がいいと思う」
病んでいる人に干渉しすぎると、その人のエネルギーを余分に使わせてしまう。
「なんで」
なぜならば、僕自身も経験したから。
病みに吞まれた人は気力が常人より減る。
そしてそれをチャージするにも時間がかかる。
それを乗り越えるのは本人の意思が必要だ。
「救ってみせる」と意気込んで関わるのは危険だ。
悪循環に陥る可能性がある。
救えたと思っても何かのちょっとした拍子にまたもとに戻ることもよくある。
「月瑞さん。それだけはダメだ。」
救う。この言葉は対等なんかじゃない。
綺麗な言葉じゃない。
本人の望まない救いは、毒でしかない。
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