第38話
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「そうだね、覚えてるよ」
別にごまかす必要はない。
「月瑞さんは、覚えてるの?」
人は普通、夢で見たものをすぐに忘れてしまう。
「うん。昨日の夢は覚えてる」
「どんな夢見たの?」
少しずつ、情報を引き出してみる。
もしかしたら違う夢の話かもしれないという可能性も無くはない。
「知らない世界で、高谷さんと有海と会って話をした。意思疎通できたし、妙にリアルだったからもしかしたらって。なんか妄想みたいだよね、なんかごめん」
恥ずかしそうにどんな夢だったかを伝えてくれた。
聞いた話、僕の記憶と相違ないため、本当に覚えていそうだ。
「いや、妄想じゃないよ。覚えていることは大体実際にあったことだよ。実際にとはいっても夢の中でだけど」
そう伝えると月瑞さんはあきらかホッとした顔になった。
「あー良かった。妄想だったらどうしようと思ったよ。聞きたくても違ったらと思ってなかなか聞けなかったよ」
だが、すぐに表情が曇る。
「わたし、やっちゃったよね」
たぶん何を指して言っているかはわかる。
「そうだね。失言だったと思うよ」
そう僕が言うと、月瑞さんは頭を抱えた。
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