第33話
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「これなに。説明して」
月瑞さんは明らかに怒っている。
手首についた切り傷。
「ちょっと、やめてよ!」
服の袖を引っ張り合い、袖を離させようとするが、月瑞さんも負けじと離さない。
そのまま椅子から床に落ちても取っ組み合いを続けている。
「月瑞さん、ストップ」
僕が仲介に入り、二人を止める。
「あなたには関係ないでしょ!」
息も絶え絶えに陽津見さんは月瑞さんを睨み返す。
「岩瀬から言われた。陽津見さんと別れたから付き合ってほしいって」
いつの間にそんなことが。
「それはいつ?」
陽津見さんが問う。
「春休み中」
それを聞いて絶望的な表情になった。
「でも、その時はまだわかれてなかったでしょ。友達から聞いて知ってる」
「それで、今週の月曜日。かなり落ち込んだ様子で学校に来た。たぶんその前日ぐらいに別れたんじゃない?」
月瑞さんは同意を求めるように僕と陽津見さんを交互に見てくる。
陽津見さんは無言のまま小さく頷いた。
「でしょ。そして、月曜日以降学校に来ていない。それが原因だよね?」
大体月瑞さんが言おうとしていることはわかる。
僕も想定した話だ。
「なんで月瑞さんそれ知ってるの?」
僕は疑問に思ったことを聞いてみた。
学校に来ていないのは月瑞さんも同じだから。
「あんなことしても仲良くしてくれる奴はいるんだよ」
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