第30話
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2人を連れて入ってのは路地裏の隠れ家的な食事処。
よくパーティーで会議に使う店で、個室を貸してくれるとこだ。
そこに二人を連れ、部屋を借りた。
「二人とも、なんでここに?何をしてたの?」
もし、会話ができるのならば何かわかるかもしれない。
ここは夢の中ではあるが、僕の世界でもある。
「えっと。気付いたらここにいたんだよね。たぶん寝てたはずなんだけど」
陽津見さんが答えてくれる。
月瑞さんもうなずいているから相違はないのだろう。
「それで、ここがどこだかわからないから歩き回ってたら路地裏に連れ込まれて刺されたり、知らない建物で目を覚ましたりで散々な目にあったと思いながら街を散策してたら月瑞さんを見つけて」
「それで、私は急に掴みかかられて押し倒されたところで有海が来たってわけ」
なるほど?よくはわからないが、二人とも自我があるようだ。
「それにしてもなんで、って聞くのもあれだけど、なんで掴みかかったの?」
まあ、わからないわけではない。むしろ知ってて聞いている。
「それは、だって。岩瀬くんが。月瑞さんに言ったって仕方ないことだとはわかってるけど、それでもどうしても抑えられなくなっちゃって。自分でも間違ってるとは思うけど。でも」
抑え込んでいた感情が、ここが現実ではないという認識も相まって爆発した感じか。
まだ、感情の整理がついてなさそうだ。
月瑞さんの方を見ると目が合い、アイコンタクトを返してくる。
「陽津見さん、月瑞さんの話も聞いてほしいな」
あの帰り道に僕に話したことを、陽津見さんに伝えてほしい。
月瑞さんは悪人ではない。
それなのに恨みを持ってしまうのは、いいことを導かない。
誤解は解くべきだ。
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