第28話
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基本的に噂話は噂でしかないことのほうが多い。
だが、どうしても陽津見さんの様子を思い出してしまう。
心が病んでいる人は、空元気を見せることが多い。
泣いているのに気付かない。自然と涙が出てしまう。
そしてふとした瞬間にメンタルが最低ラインまで落ち込んだり、突拍子もない行動をとることもある。
なにがあってもおかしくはない。
病みの辛さは、わかる。
でも、今僕にしてあげられることはない。
どう接するのがいいかも人それぞれだ。
それでも、その選択肢を取るのはあまりにも惜しいと感じてしまう。
あの男に、一人の命の重さと釣り合う価値があったのか。
真剣な交際同士であったならばまた違うのかもしれないが。
命の価値を決めるのは自分自身ではある。
だが、その選択に等しい価値があったのか。
もちろん、価値は人それぞれだし、感情を抜きにして考えるのも多くの人にとっては厳しいことだろう。
少なくともあの男にこの命の重みは背負えないはずだ。
そして、厄介なのはこの後。
完全に病みへ落ちた人間は、それと生涯を過ごすことになる。
寛容という言葉もあるが、完全に乗り切れるのはごく一部。
落ちるのは簡単だが、乗り切るのは苦しい。
救ってあげたい。
かつての僕を見ているようで心苦しくなってくる。
でも、現状なすすべがない。
いつの間にか、もやもやを感じていることに自分では気づけなかった。
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