第19話
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朝はとても久しぶりに人と登校し、下校もかなり久しぶりに人と帰える。
「有海はさ、今日何があったのか聞かないの?」
正門を出て早々、核心をついてきた。
「聞かないよ。顔突っ込むとこじゃないからね」
ホンネは、関わりたくない。巻き込まれたくない。
だから聞かないでいたのに、向こうから話題を振ってくるとは。
「ふーん、じゃあ、話したいから話すね」
選択肢は無いらしい。
「私、モテるんだよね。でもさ、それで女子から嫌われてる。好きな子が私に奪われちゃうんだって。望んでもないのに」
なるほど。評判通りというわけだ。
「まあ、それは仕方ないんじゃない?月瑞さんかっこいいってよく言われてるし」
「面倒だよ」
それはそうか。自分が何かしたわけじゃないのに男は寄ってくるし、女の子からは嫌われる。考えてみれば不憫ではある。
「私はね、人に興味が無いんだよね。だから、寄ってくる奴らはただただ鬱陶しい。男子はうるさいし、しつこいし嫌い」
「でも、バンド組んでるんでしょ?」
男子が嫌いという割には、バンドメンバー皆男だった気がする。
「初めは、一人で活動してた。で、ある時ライブスタジオのイベントに出て歌ったときにあいつらが来てたらしくて、それでスカウトされたの。そん時はまあいいかなと思って入ったんだけど、後悔してる」
気分で入ったけど、現状を知って後悔したと。
「けど、抜けないの?」
嫌ならやめればいいという考え方は簡潔すぎだろうか。
「何度もやめようとしてるけど、しつこくすがりついてくるから事実上やめたといえない。けど、練習にはもう顔出してない。」
そういう事か。月瑞さんも大変そうだ。
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