第16話
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月瑞さんが入ってきたのはわかったが、僕は本を読んだまま反応しなかった。
お昼にかかわったが、あれはたまたまだ。
関わる必要が無ければ関わらない。
このスタンスは変わらない。
だが、そんな思いを無視して月瑞さんが机の対面にやってきた。
二人掛けの机の対面。すぐ目の前。
無視するのは不自然すぎる。
「あれ、月瑞さん。どうしたの?」
声はかけてみる。
「有海。これ」
とても低いテンションとともに渡されたのはハンカチ。
「このために?」
わざわざ持ってきてくれたらしい。
「洗って帰そうと思ったんだけど、当分会えそうにないから」
「ん?なんで?」
当分会えないとは?
ハンカチを受け取りながら疑問を抱く。
「私、1か月停学になった」
1か月。なかなか長いのでは。
何をしたらそうなる。
「なるほどね。別にいつでも良かったけど、持ってきてくれてありがとね」
特に、踏み込むべきではない。
関わったところで何かできるわけでもないし、なにかしてあげようとも思わない。
冷たいと思われても、他人からどう思われてもいい。
そして、僕は本に目を戻そうとした。
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