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第47話:昼下がりのひとコマ

『エーテルギアランク⭐︎5 カテゴリー日用品、ペット用品』


「修さん、似合ってますね〜」「にゃ〜」「全体は龍葵がモチーフなんですね」「『嘘と真実』という花言葉と間違っても修さんが口にしないようにと思いまして。友人がデザインを描いてくれたんです」「図面、良かったのですか?」「はい。単位は取れたので」


私が作った「猫の首輪」は、大変好評だった。図面の権利はリリーに任せた。私には何より出来上がった首輪を修さんが付けてくれたことが嬉しかった。


修さんが引っ掻けばすぐに外せるようになっており、また触れて望めばつけられるようになっている。今回、一番こだわって作った点だった。


「試験、瑞樹あといくつ?」「とりあえず数学以外は2年次まで行きました」「エーテル総論、修さんの首輪で一発クリアとかほんにどーらいわ」「瑞樹、一年で飛び級卒業狙いって言ってたけど、本気だね」「寂しくなるな」「祐二、ちょっと早すぎるセリフを決めないでください。どうしたんです?」


大まかな試験が終わった登校日の昼休み。今日からまた、演劇漬けの毎日になる。それが嬉しくて仕方がない。学園の文化祭は2週間後。夏休みから準備はしていたが、今日から全面解禁になる。


「瑞樹のエーテルギアが省力だと聞いて、居ても立っても、な。俺はエーテル量が多くないから、使えない小道具があるだろ?今回の役に使えないか相談したい」「ああ、私もそれで相談しようと思っていまして。すでに小道具担当の先輩とは話したんですが」「知ってる。試験終わるまではお前の集中を切らしたくなくてな」「工藤君はテストは?」「ん?ああ、教養学科は1年次のは終わった」「イケメンで優秀」「天は二物を与えすぎだろ!!」「…ハーフという宿命を背負う陰りあるイケメンとか、性癖変わる…」「きっとああ見えてっら!」「やめま」


祐二が来たことで一気に騒がしくなってきた。試験期間も終わり、天気も快晴。『キーンコーン、カーンコーン』予鈴がなった。みんな一斉に机に向かう。


「祐二、また放課後」「ああ、またな」「またねー」「あ、先生来たよ」「ええ、さあ午後の準備はできましたか?」「まっだでーす」


机の中に手を突っ込んで、教科書を取り出す。そこには、小さなダリアの押し花の栞が挟まっていた。


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