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「――ありがとう君たちのおかげで世界は救われた」→「何もしてないけど!?」

 そして、二時間後。

 訓練室の的が粉砕されている場所にオレ

はいた。ものの見事な破壊痕だ。


「成功したな」

「成功しちゃたね」

 自分でもおののいてる。


「これで、お前も一歩最強に近づいたわけだ」


「いや、別に最強目指してないけど」

 でもまー。この法律のない国で異世界道楽をするには必要な力だ。


「しっかし、これじゃあ強力すぎるな」


「調整しないとね」


「しっかし、〈えくすぷろーだー〉とか〈はへんしんりゃくだん〉とか言ってたが、どんなもんか知ってか? 異世界のもんだろ?」

 ザインに問われるが、

「いやオレ、べつに銃とか詳しくないし」

 銃じゃなくて大砲とかかもしれないし。


〈館内連絡。館内連絡。へーより異世界転生の真実を知りたいなら、へーの部屋へ一人で来るように、くり返す――〉


 いきなり建物内に響く声。


「うわ、びっくりしたぁ」

 驚くオレ。


「館内放送にしなくてもオレのスマホに連絡すれば良いってハナシなのに。こちら見えているだろうし。しかも一人で来いって言っているのに他方に連絡しやがって」


 スマホあんのかよ。


「そういえば、お前用のスマホ、ギーメルにもらってなかったな」

「道わかんないんだけど」

「ホログラフィックでやじるし出るからそれ見ていけ」


 何でもありだな。

 ガイドに従いへーの部屋につくと、いきなりこう言われた。




「――ありがとう君たちのおかげで世界は救われた」




 へ? しかしぐったりとしているへーにはあまり感謝の念が見えない。まぁそれが素なのだろう。

「まだ、何もしてないけど」

つまり――どういうことだ・・・・・・。


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