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スポンサーに課金だと?

「――だ」


「いいねー、良い感じにちゅーにしているね」


「ちなみにオレの能力――魔法は〈あらゆる現象を強大にできる〉てなやつだ。切り傷でも視力でも重力でもな。概念的な物にも使えるがそっちはめんど―だからあんまやんない」


「他の人の能力は?」


 わくわくしつつオレは聞く、一人だけでこんなに強そうな能力なのだ。他も大いに期待できる。全能者とか。


「本人に聞け。まあ、あいつらは表の顔が忙しいだろうがな。へーにはすぐ会えるだろ」

 ザインに聞くとこの立場は隠れてやっており、みな本業があるらしい。


「その方はどんな魔法(ハックスキル)を」


「世界の実況索引だ。あいつは通り名の名が示すように、不動の索引。自身は何もしねぇが中継役になることで。〈神術(スポンサー)〉使いをやっている」


「スポンサー?」

 どういう意味だろうそのままだと意味がわからない。


「世界の中で目立つ人物。いわゆる英雄譚の主人公とかがよく使う。世界の神に語りかけ、課金? とかいうものをしてもらう術らしい」


 おおぅ、いきなり世界の核心に近づきそうな内容だな。


「そういえば、聞き流していたけど、この国法律ないの? それでやってけんの?」


「法律はない。だがそこら辺はギルドがうまくやっている。商業ギルドとかだと、金を払わん奴には総出でたこなぐりとかな。治癒ギルドは指名手配犯の治療はしないとかな。それに法律がなくても人は早々に殺人とかはおこなわないってハナシだ」


 さてさて、風呂を出て。へーへの元へと向かう。


 そこは中性のコロッシアムの様な場所で真ん中には布団も使わずのんべんだらりとスライムのように転がる美女――のはずだが格好からして情けなく思える。腕足ともにゆるゆるダボダボした白い服を着ている。髪の色は銀髪だ。そして回りを囲む大量の空中投影。


「やほー。君が選ばれし者か」

 美女がぐだりと寝返りを打ちながら言う。なんか軟体に見える。


「どうも選ばれし者です。早速ですが能力ください」

 早速すぎる礼もへったくれもないオレであった。


「君、今のところ神々に注目されていないから、神術(スポンサー)使えないよ。いまんとこ王女のの命を犠牲にして四人の異世界人、勇者、聖騎士、賢者、魔導師を召喚した国が注目を浴びているね。そこんえいぞー」


 そこんといわれても指すら差してくれないのでどれだかはわからない。


「まっ、このクランに召喚されたんだ嫌でもそのうちちゅーもくされるよ。あ、ちなみに君を鑑定した結果、君のジョブは球使いだね、ぼーるつかーい」


「球使い・・・・・・」

 あまり聞かないジョブだな。強いのか? 弱そうだ。


「ふーくろ、回復球いぱっい♪」

 そう、へーが言うと浮遊する袋が現れ、中に大量のゴルフボールくらいの球が突っ込まれた。緑と青色がある。


「緑握ると四肢欠損しても回復するよん。青握ると結界が出るよ。まー、おてて欠損してたらこれ握れないけど」


「これはまたすごいものを、ありがたや、ありがたや」


「どうもどうも」

 そこにザインが割り込む。


「というわけなら、オレから与えらる能力はボールを剛速球で投げられるとかになりそうだな」


「弱そう」

 正直に言う。


「弱そう言うな! オレ様が与える能力が弱いわけないだろ!」


「そーいえばギーメルくんも本拠地にいるよ。二足歩行巨大ロボのとこ」

 諍いを納めるようにへーが言う。


「二足歩行巨大ロボ?」


「ああ、ギーメルは機殻術士(マキナテクナー)だ科学技術に詳しい」

 なんでもありだね。


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