下半身丸出し事件
しばらく後。
ギルドに到着したオレ。ダレットが言うには〈クラン〉という同盟みたいな――まぁ、なろう読者にはわかるだろうが、オンラインゲームで言うギルドみたいなモノ。に、加入するのもありだが、相当気をつけないと死ぬからやめろ。といわれた。死ぬ、ってなんだよ。
「なになに、クランメンバー募集・・・・・・イケメンと美少女と美女います〈月と太陽の剣〉。あやっし!」
詐欺の香りしかしない。
「ぶぅ。怪しいとか失礼だなーもぅ」
振り向くと11才くらいの美少女――いや、美幼女がいた。
「ひょっとして、月と太陽の剣の方?」
「そうだよ!」
とかわいらしい子猫のような声で応える、美幼女。
「美少女枠と言うには、幼すぎるような・・・・・・」
「失礼なっ! 僕はイケメン枠だよぅ!」
改めて、美幼女を眺める。くりっとした大きな金の瞳に小さな鼻と小さな口、エンジェルリングの自己主張が激しい黄金色のショートカットの髪。華奢な体、こしはくびれているが、胸はない。
高級そうな軽鎧に、スカート、日本刀らしき物を右左に佩き。冒険者を示すドッグタグにはAと黄金に発光。
うーん。
「どう見ても、イケメンには見えない・・・・・・。どちらかというとかわいい女の子」
「っ、失礼な僕は男だぁ!」
えっ、
「リアル男の娘・・・・・・?」
オレの同族? 俺の逆転版?
「男の子にリアルもないもないだろぅ」
同族、・・・・・・確かに同族に出会えたが。こいつあざとくていらつくなぁ。
「――ちなみにオレって男に見える、女に見える?」
仕返しだっ!
「・・・・・・? えぃっ」
男の娘に突然胸を押さえられる。
「っきゃぁ」
・・・・・・普通の女の子みたいな反応をしてしまった自分が何故か恥ずかしい。
「あれぇ? 女の子だと思ったんだけどぉー。――えぃっ」
パンツをショーツごと引き下げ脱がされるオレ。
「っやっぱり、女・・・・・・♪」
ギルドの真ん中で下半身をさらすオレ。徐々にみなの視線が集まる。
「・・・・・・」
「・・・・・・♪」
「・・・・・・」
「・・・・・・♪」
「何をさらすんじゃぁぁああああ、ボケェぇぇぇええええええぁぁぁぁ!」
手から、拘束に球体を飛ばす。飛ばす、飛ばす!
ギルドは・・・・・・崩壊した。
数刻後。
牢屋にいるオレ。
「人生・・・・・・積んだ」




