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腐っても鯛

アリロスト歴1175年     3月



  グレタリアン帝国が植民地の反乱を断固鎮圧するそうだ。

  うへっ予知夢でのアルフレッドがカメリアの独立を助けるって気合一杯で演説したの思い出した。



  昨年も来ていたけど今年もカメリアから援軍要請来そうだ。

  ここはジョルジュとシャトレ副外相に任せよう。


  国内はさ、「援軍行きますぜ。」ってのが声が大きい。

 1つには植民地カメリアが美味し過ぎるから自分たちの植民地にしたい人達。

 国ではなく自分たちのがミソ。


 2つ目は、武器弾薬工場を持ってる商会を抱えてる貴族や株券を持ってる人達。


 3つ目はズバリ予知夢のアルフレッド。

 グレタリアン帝国なんか大嫌い。絶対に殺すマンな人達。



  俺を含めた6人の閣僚とじじい陛下の統一見解。

 「負債がヤバイ。行きたいのでしたら是非に貴方が予算を出して下さい。税金は嫌でしょう?」


  じじい陛下は寝所外交がNGになった為、各閣僚にも注意喚起ですよ。

  ええ勿論ジョルジュ外務卿だからな。危険だぞっと。

と、こんなシリアスな会議中にじじい陛下から爆弾投下だ。


 「余はラウラと婚姻したい。」

 「なっ、なんですとー!」閣僚一同+俺






一同で驚愕した後、全員で全力でスルーしました。



  


あの後?何事もなかったかのように三々五々散って行った。

王様は絶対?(絶対王政)

出来ないことだってある。王の権威を貶める事だ。

悪政・圧政くらいでは王の権威は傷付きません。びっくりだよな。


正統な婚姻を結ぶこと。

面倒なので姓や名前は略しているが、王族は妻側も延々と王家だと遡って行ける由緒正しき相手じゃないと厳禁。

誰それが言ってた、書いてたでは無く教会で正式に記されていないと正統だと認められない。

だから教会が強いとも言える。


王は王である事の正統性が血筋に求められるのだ。幾ら神授王説を宣言しててもね。


はい、だからじじい陛下をガン無視したのだった。



  まあこの事も在るから俺は王には向かない、つか無理。

 宗派的に離婚不可なので何とかフェルナンへアンジェをパスしようとしている俺が王とか無理。

 俺の場合はじじい陛下みたいに公妾って逃げもあるけどね。

 ただアルフレッドの強い衝動みたいなモノがアンジェとの婚姻関係を拒絶する。

 ホント何だよ!この縛りプレイ、こっちの(精神)が持たんわ。

 こんな縛りあるなら婚前にシグナル出せよ。

 いや出されても婚姻するしか無かったけどな。


 仕方ない。ミュウミュウをモフって癒されよう。毛玉って最高だ。






アリロスト歴1775年   6月



えーと、今何の話を———

あっそうそうカメリア軍の代表の名が分った。ジャン・クリストンだって、


 貞操の危機です、いま、俺がっ。

つかニヤニヤしてないでこの話を止めろよ、レコ。そして普段さり気に殺気を飛ばすルネ。


 何だよこのオヤジ、腐ってたのか。オヤジなのに。いや別に偏見はありませんよ。

オヤジが腐っていても良いんです。眼前に居なければっ!

 そう、切っ掛けはジャン。

 「ジャンと言えば」からゴドールが語りだす。

 一緒に戦ったジャンは如何に素晴らしく勇猛で美しかったか。

 ジャンの抱擁は———  俺の脳が拒否した。(後は無音でお楽しみ下さい。)


 そしてジャンと俺が似ている所を微に入り細を穿つ如く。穿たなくて良いですよ。

 腐っても鯛!そんなゴドール候の絵画は秀逸で人気が高い。


  「ゴドールその辺で許してくれ。そして私は男はちょっと。」

  「殿下、何を仰ってるのです、私の様な者が殿下に恋情など畏れ多くて無理で御座います。」

  「ああ、ああ無理なら良いんだ。済まない誤解した。」

  「いいえ、私の言葉が足りませんでした。」

  「いやもう充分だ。少し中庭を歩いてくるよ。」


 俺は何事も無いように椅子から立ち上がり、そそくさと開けて貰った扉から出て行った。

 おい、レコ。爆笑しているのが聞こえているからな。






  ゴドールは腐っていたが俺には関係なかった無問題(ノープログレム)

 この時代って信仰上同性愛が非常に厳しかった筈。やはり愛は神を越えるのか。

 しかしルネもレコもゴドールの話を聞いて居たな。

 ルネは教会嫌ってるから気にしてないのかも知れないがレコも気にしないのか。

 そう言えばレコは礼拝に行って無いと言ってたな。

 俺でさえ王族の義務で日曜礼拝いってるのに。あっ、じじい陛下も行ってねーじゃん。


 もしかして俺の周囲って実はニュートラル(無宗教)ばっかり?変人ばっかだ。




  そういやルドア帝国がポーラン王国に侵攻したと言ってたな。

 義兄ランツ3世も戦っているのか。あのアグレッシブさは絶対に陣頭指揮を執りそう。

 女帝カテリーナも愛人侍らしてまったりしてれば良いのに、軍人を囲うから物騒になるのか。

 物騒だから軍人たちを囲うのか。卵先問題だな。


 しかしフロラルス王国も軍備準備しないとな。

 きっとモスニア王国がカメリアに援軍と言ってベラ諸島やハリキ湾に行くだろう。

 あの辺りは南カメリアへ進軍する為に丁度いいんだよな、港にするのに。

 そこいらはベルイル軍務卿が考えているか。俺って軍事知識ゼロだし、期待はされてないか。


 取り敢えずはカメリアにもグレタリアン帝国にも軍事協力はしないから攻めるなよ。

って、そういう約束は取り付けて来れたらしい。

 でもってグレタリアン帝国の大使館をパルスに。(俺の強い要望)

 カメリアの大使館をこっそりエトワル宮殿に置くとの事だ。変な密約してませんように。

 何と無く予知夢のアルフレッドがあれだけ独立戦争で手助けしたのにフロラルス王国で革命が勃発した時に何の助け手もリアクションもしてくれなかったから俺的にカメリアはスルーしたい。


 仕返しって言うのではなく関わるなら出口戦略も考えてからかな。



  他国も立場を表明したようだ。

 オーリア帝国=中立

 モスニア王国=カメリア

 ランダ王国中立風=カメリアに資金提供

 プロセン帝国=グレタリアン帝国

 エーデン王国=フロラルス王国と共同歩調

 ポーラン王国=自国がヤバイ

  ルドア帝国=手出ししたいが遠い

  ギール王国=中立


 フロラルス王国近隣8ヶ国の動向が以上。

 中立は様子見って所かな。プロセン帝国以外はグレタリアン帝国から出来れば力を削いでおくべ。

 でもカメリアは遠い。ってトコだろう。

 本音は植民地としてカメリアが欲しいのが一番強いだろうな。


 国の名を思い出しながら俺が思うにフロラルス王国は戦が弱い、てか弱過ぎる。

 いやじじい陛下の時に負けてばっかりだったからかな。やっぱ人事かね。

 強い国は傭兵で外貨を稼ぎ、フロラルス王国は外貨を払って戦争をする。溜息しか出んわ。


 グレタリアン帝国に負け続けた所為もあって植民地はゴッソリ減った。

 東イラド会社の清算もそろそろ区切りがつくだろう。貿易機能は残しているから俺が使おう。

 実は米を食いたいのだ。(日本と同じ様に鎖国中)

 ランダ王国にお願いして一緒に連れて行って貰えないだろうか。

 ジョルジュとシャトレ副外相に尋ねてみるか。




 そう言えば、じじい陛下が話し合って準備していた例の法案布告をそろそろ発する時期か。

 もしかしてそのストレスでラウラと婚姻とかアホな発言したのだろうか。

 








アリロスト歴1775年    8月



 王令=小麦不作により、農民への国税を廃止する。


その伝令が俺と王家直轄地以外に公示人により発表された。



 「今期は自分たちに農民は納税しなくて良いよ」

と、王命出しただけなのに何故こんなにも反対がおおいのか。

 流石に国王に詰め寄る訳には行かないので国務卿や財務総監、大法官モレー、農務卿たちに詰め寄ったみたいだ。


 「国庫はどうなるんだ。」

 「前例がない。」

 「大衆迎合だ。」

 「相場をどうしてくれる。」

 「我らにも税を取るなと言うのか。」


はい喧々諤々。

国庫は大丈夫。没収した資財もるし、景気は右型上がりに上がっている。

まあ、他所様の領地は判りませんがね。


ロヴァンス国務卿は感謝してくれていた。

「態々、私の領地から穀物運ぶよりは手間も資金も掛からなくて済む。パルスに掛かり切っりだよ。」

「パルスは住民が多いですからな。」


この時期に珍しい良識の或る領主は判ってくれる。貴重だな。


 ああ、後は他領に居る徴税請負人や請負人組合の人が自分たちの利益が侵害されたとパルス新裁判所に訴えて来るだろうな。

じじい陛下が今回は国王分は集めるなと申しております。ハイ。

                 

 本当にね、パルスの胃袋を効率よく満たす為には他領まで見てる余裕はないのだ。

 国王分を非課税にしたのは、その分は飢えないように農民や農奴へ穀物を廻せって意味だよ。

 各領主分にしろって意味じゃ無いからな。

 領主分は今まで通り課税してください。って、ことだよ。


 輸入した小麦やライ麦は+ジャガイモはパルスに回すので余り頼らないでね。

 じじい陛下たちと話した結果、全てを助けるのは無理。

 それにパルスには耕作地や農民がいないので必然的にこの結論になった。


 恐らく今の状況だと来年も続きそうだ。

 もっと早くに救済作物を復旧させたかったよ。こんな決断したくなかったつうの。マジで。

 庶民より徴税請負組合が暴動を起こしそうな予感がするよ。



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