クール系タラシの女子大生をイヤリングにしたら
↓以下、小説のネタバレを含みます。上記のURLの小説を読まれた上でこちらのエッセイも読まれることを強くおすすめします。※作者様には掲載のご許可をいただいております。↓
水涸 木犀様作
八時の魔法~記憶喪失の僕は、猫になってクール系タラシの女子大生に拾われる~
https://kakuyomu.jp/works/16816700429221531909
モチーフキャラクター:谷口昴
タイトル通りの展開からはじまるローファンタジーです。自分にも起こりうるんじゃないかと思わせてくる絶妙なリアルさが病みつきになります……とはいえ、第一話の展開になってしまったら、きっとどちらの立場でも自分は狼狽えてしまいそうではありますが(笑)
特筆すべきは猫の時と人間の時の情景と心理描写の細やかさ。見ること感じることが大きく異なるのは当然ですが、それぞれの描写が特に上手いなと。猫になったらきっとこんな感じなのだろうなぁと頷けてしまうのが作者様の手腕にまんまと嵌っている証でしょう。
また、「何故猫になってしまったのか」「何故記憶がないのか」というところからはじまり、様々な謎を一つずつ紐解いていく過程も楽しめます。ファンタジーとミステリーとを楽しんだ上で、最後はほっこり温かな気持ちになれるなんとも欲張りな物語です。
モチーフにさせていただいたヒロインの昴ちゃんですが、文字通りのクール系タラシです。読者ももれなくタラシ込まれます。クールだけれどぐいぐい引っ張っていく行動力があり、戸惑い困惑している相手に寄り添える優しさをもっていて……自身も苦学生だというのに人間が出来過ぎている。
さて、制作のお話をば。
作者様から「主人公のハチから送られたプレゼントというイメージで作っていただけるとエモいです」とリクエストいただいたので、小説を読込み自身にハチくんを憑依させて挑みました(笑)
リボンのデザインは純粋に昴ちゃんに似合いそうだなと思ったからです。クールな彼女ですが、私服はブラウスにスカートかワンピースと女性らしいので。
ただ、ハチくんの立場としてはどうなのだろうかと。猫になった自分を拾ってくれた縁からの付き合い……それを彷彿させるモノを贈りたいと思うのでは? 彼自身も1章10話で猫のペンダントを贈られてそれをとても気に入っていたわけで。お揃いっぽくしたいという考えも頭をよぎったんじゃないかなぁと。
また、猫は幸運や良きパートナーの象徴とされています。猫飼いさんには特に共感してもらえると思うのですが彼らは「癒し」の存在でもあるので、ストレスの軽減や心の安らぎをもたらしてくれるのだとか……猫のデザインを避ける理由がない。
そうやまハチが小一時間悩んだ結果、左右で全く異なるデザインにて決着しました。リボンと猫を両方MIXする案もあったのですが、こちらの方が遊び心があってよいかなと。
非対称のデザインはこの企画を進めていくうえで、大きなステップアップになったと感謝しています。
ハチくんと昴ちゃんの今後に幸あれ ――
ご希望いただき、作者さんの元にお迎え頂きました(*´ω`*)
ありがとうございます♪大切にしていただけると嬉しいです!