ずっと忘れないこの日《ユイナ視点》
「……やば」
なんと起きたのは集合時間の1時間前。とりあえず深呼吸。ご飯は後でピアと一緒に昼ごはんとして食べれば問題なし。トーストでも用意しておこうかな。
服は昨日の夜用意した服にしておく。髪型は……ピアみたいなツインテールにしてみよう。プラス黄色の星のピアスを付ける。わざわざピアスにしたのは、ピアと名前が似てるって言う理由。
あの日、ピアは誰ともかかわらないようにしようとしていた私に話しかけてくれた。
私にとって、ピアは私の輝く星。
だからこのピアスにした。でも多分ピアは気づかないと思うけれど。あの子、天然だし。
ふっって笑みがこぼれる。昨日はすごく楽しかった。
ねえ、君は楽しかった?
そんなふうに君に聞きたい。
ピアと言う、光の、太陽みたいな君に。
大好き、だよ。そんなふうに言いたいな、言えるといいな。
あっ、もう、集合時間になる。急いで行こう。
「おーいっ!」
ピアだ。可愛い。シンプルな表現ではあるけれど、ほんとに、可愛いんだ。灰色のパーカーに髪の毛も……どうなっているのかは分からないけどすごく可愛い。下は長めのスカート。すごい。
「おはよっ」
「おはよう」
「可愛い、すごいねっ!」
ピアが、褒めてくれた。そんなことがとっても嬉しくて……
身体が、温かい
「……っ、ピアもすごく可愛いよっ
さっ、家はこっちっ!」
家に着くとピアは家を大きいって言ってくれて。あぁ、ピアは……元気の源。光の女神みたいだなって、そう思った。
ずっと、ずっとピアと友達でいたい。
……それから、
「お父さんの仕事は?」
……そっか、まあ、お父さんのおかげで仕事が成功して、こんな家に住んでるんだから、気になる、よね……
……涙が零れそうなのをぐっとこらえて。
「……秘密」
そして誤魔化すように
「部屋に案内するよ」
そう言って部屋に案内した。ドアの先で花たちが迎えてくれる。
「ご飯食べよっ」
あとから思い返せば、めっちゃ後悔が襲ってくるけど。
「……ごめん、ご飯食べてきちゃった……っ」
……うあぁっ!!!!やってしまった!私まだ食べてないし!てかピア食べたんだ!?正午の10分以上前にグラウンドにいたって、言ってたよね!?食べんの早くない!?
「……私まだ食べてないから食べていい?」
「どうぞ遠慮なく!」
とっておいたトーストをパクパク食べる。
きっ気まず……
食べ終わり、ピアはルイななって言うゲームが好きだと言うことなので、一緒にルイななをプレイ。やっぱりこっちでもピアはピアだ……!ピアのキャラは元気系。そういうとこまでピアなんだ、と思った。
それからメール登録して、色んな話をした。
好きな教科、好きな事、趣味。すごく楽しい時間が流れた。
もっとこんなことが続くといいな、そう思った。
でもそれは叶わないから。
もっとピアと一緒に喋っていたかったけど、時間も時間になったので、そろそろ解散しようと言った。
いつまでもこんなことが続いて欲しい。心からそう思った。
この世に神がいるのなら。
私たちを引き離さないで。
それが私の願いです。
次回の投稿は明日か明後日です。
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