壁の隙間から漏れた少しのヒカリ
本日2度目の投稿です。
入学式の翌日、ピアは今日も友達作りに励みます!
……だけど……
「うーん、それにしても、なんて言おう…?」
ピアは悩んでいた。友達になろっ!って言っても、
えっ?って顔されるし〜、あーー、もー、どうしたらいいのかな……
そんなこんなで今日は結局友達が出来ませんでした…!
それから1週間程たった頃、
転校生がやって来た。
「今日は、転校生が来たぞー!みんな、仲良くしてあげるように!」
はーい、とみんなが答える
少しざわめく教室。そこへ、コツコツと小さな音を立てて入ってきたのは女の子だった。
「こんにちは。」
声は小さく、でもハキハキしていた。
「私の名前はユイナと言います。趣味は特にありません。以上。」
あっという間に自己紹介が終わった。
その後はあまり変化は無く、いつもの時間が流れた。
転校生は1人で私の右斜めの用意された席に座った。
休み時間、転校生は誰かに声をかける訳でもなく、1人で参考書を読んでいた。
これはチャンスだと思い、私は転校生…ユイナに話しかけた。
「ユイナちゃん、だよねっ!良かったら友達にならないっ!?
私、ピアって言うのっ!クラス一緒だから、よろしくねっ!」
「…よろしく」
その言葉で、私は救われたんだ。
いつも無視され続けてきた私は、その言葉だけで、嬉しかった。
「……よろしくねっ!あ、と、よろしくって言ってくれてありがとぉー!」
それから、休み時間の終わりまでは、ワクワクと嬉しさが止まらなかった。
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