表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の人生の意味  作者: みらいろ 美羽
17/19

最期の時〜あなたは幸せでしたか〜

「ユイナ……大丈夫?」

「う……ん……」

「……これが最期とか、言わないでよ……?」

「……わかんないよ……?」


そんなことを話す。


「ね、この前言ったよね、生きる意味について」

「あ、ぁ……そんな、話、した、よね……」

声がかすれている。

話すのも難しい、そんな感じの話し方。


私は既に涙を浮かべていた。

そんな時話し始めたのはユイナだった。


「あの、ね……、私、生きる意味が、分かった、気がする……」

「……そう?分かった?」

「……う、ん……あの、ね、私、お母、さんが……倒れ、ちゃって、絶望、してた……んだ、だけど、ね……だけど、ピアが……あの時、声を、かけて、くれた……」


その時、ユイナが苦しそうにした


「大丈夫!?話さなくて、いいよ……」


そういった時、ユイナは私に封筒を手渡した。


「これ……なあに?」

「後で、読ん……で……」

「……うん、分かった……」


後で、というのは……多分……


私はその考えを必死に打ち消す。


「ねぇ、ユイナ……君は幸せの時間があった?ずっと辛いままの人生なんて、つまんないじゃない。少しでも、その、辛かった人生に、幸せがあった?」


ユイナの口は動くが聞き取れなかった。


「ごめんね、聞こえなかった……でも、心の中で、答えて。」


私は少しの間をはさんで再び口を開く。


「あなたは、幸せでしたか。その心の傷が、少しでも治ることを願っています。君に出会えて良かった。ユイナのこと、大好きです。また、いつか違うところで、会おう、ユイナ」


「……う……ん……だ……い……す……き…………ピア」


私は泣いていた。声を発する暇もなく。

涙を流して。


最期に話をしてから30秒くらいでユイナは眠るように静かに息を引き取った……


多分次の次で終わりです。少し伸びてしまってごめんなさい……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ