表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/58

閑話

「ヴィクトリアは!?」

 血相を変えてやって来た幼馴染の顔を見て、エリックはぷはっと吹き出した。


「見ていただろう?そこから飛び降りて逃げたよ。地面に接地すると同時に空間移動。僕の頼もしい愛弟子は、自分が物凄く高度な魔法を使っているっていう自覚がないところが怖いよね。土魔法だけならもう僕を上回ってるかもしれないっていうのに」


 幼馴染同士は暗闇の向こう、淡い灯りに照らされている公爵邸ご自慢のバラ園を見やる。


 ところでさあ、と続けるエリックは意地悪そうな顔で微笑んで腕を組み、バルコニーの手すりにもたれかかった。

「せっかく僕が推薦状まで書いてあげたっていうのに、二年後に離婚てなんだよ。じゃあ僕がそのあとヴィーを側妃にしてもいいんだね?きっとあの子と僕の間に生まれてくる子供はダンジョンの生みの親、ダニエル・ローグを凌ぐようなとんでもない魔術師になるんじゃないかな。楽しみだよ」


「何の話だ」

 

「そんな怖い顔するなよ。愛人がいるんだってね。見損なったよ、ロイ――」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ